2017年01月07日

ゲーム日記11:ファイナルファンタジー XV



タイトル:ファイナルファンタジー XV
開発:スクウェア・エニックス
その他:

あらすじ----------------------------------------------
初めて「ファイナルファンタジー」をプレイする人のための、15番目の最新作。

「リアル」と「ファンタジー」の融合により生み出される圧倒的な世界観とグラフィック、そしてシリーズ初の挑戦となる「オープンワールド」の採用、さらにアクション性の高い爽快なバトルの導入によって、プレイヤーは世界に浸り、これまでにない最高の自由と臨場感を味わうことができる。

「ファイナルファンタジー」は新たな世代のための新たな礎を、今、再び生み出そうとしている。
感想--------------------------------------------------
*ネタバレを含みますのでご注意ください。

ドラクエと双璧をなす国内RPGの最高峰、待ちに待っていたファイナルファンタジーの最新作です。待ったかいがありました。これまでにFFは1〜10、10-2、12、13、13-2とクリアしてきており、トロフィーコンプなども達成しています。そうしたユーザーからの感想です。

父と子。そして王の物語ー。
クリアしてこのキャッチフレーズの意味が強く分かります。仲間との絆、父と子の絆、愛する者との絆。この物語はルシスの王子ノクティスがルシスの王になっていくまでの話です。そのノクティスを支えるグアルディオ、イグニス、プロンプトという三人の仲間、婚約者ルナフレーナ、父レギス、さらに多くの人たち。冒険を通じて彼らとノクティスの絆をいたるところで感じる事ができます。前作FF13は用語と世界観が難しすぎる箇所がありましたが、そこがきっちり解消されています。「絆」と「王子から王へ」という二点を主軸にする事で、物語がよりわかりやすくなっています。

戦闘システムも秀逸のできです。FF10くらいから戦闘システムのバランスは素晴らしいと思っていて、特にFF13のオプティマシステムのバランスは秀逸すぎると思っていたのですが、本作はそれに匹敵する完成度です。特に魔法、リンクアタック、料理の効果が絶大なため、積極的に使う事を考える必要があり、そのことが戦闘に深みを与えています。この三つの効果が低いと、武器のごり押しだけになってしまうため深みはなくなってしまいますね。自らも巻き込む強大な魔法を効果的に使うために敵と味方の距離をうまくとる、大ダメージを与えるリンクアタックを決めるために背後を取り、パリーを決める、料理のバフ効果が凄まじいため、食材とレシピを探すー。これらのことが戦闘だけでなく、旅そのものに深みを与えています。

そして広がる広大な世界。クリアー後もまだまだ続くクエストの数々。クリアーはしましたがまだまだ本作は楽しめそうです。単なるオープンワールドではなく、車(レガリア)をうまく使う事で物語がスムーズに進むようにと工夫もされています。また旅をする仲間たちとのかけあいも、様々な場面に応じてものすごい数が用意されています。戦闘でも仲間の存在感を感じますし、このあたりの創り込みはすごいです。

一方で欠点としてはロードが長いこと。これくらいでしょうか。世界のあちこちを行き来するたびにロードが入ります。移動が多いのでここはややストレスになります。また、やはり「KINGSGLAIVE」を見ていた方がさらに本作はさらに楽しめます。個人的には「KINGSGLAIVE」では雑魚役だったレイヴスが本作では将軍として存在感を持っていたのがよかったです。Amazonなどではネガティブなコメントも多いですが、コメントの数が多い事と、結局のところコメントを書いた人もクリアしているので、そんなに気にするほどではないと思います。その他、些細ですが以下感想です。

・KINGSGLAIVEの登場人物がもう少しでてくると嬉しかった。(特にグラウカ将軍とか、、、。映画で完結しているので無理??)
・アーデンは無限の住人の卍丸みたいだった…。
・イグニスがあんなふうになっちゃうのは必要だった??
・13章だけ別のゲームみたいになっている(バイオハザード??)。。。
・9章までにある程度レベルを上げていないと(Lv50くらい?)その後がたいへんそう。。。
・武器・アクセ類はもっと個性があってもいいかも。初期の頃の正宗やラグナロクのような、とって感動する武器があまりない。

詳細は実際にプレイしていただきたいのですが、本作のテーマ曲でもある「スタンド・バイ・ミー」が流れる箇所では涙が出そうになりました。FFのナンバリングタイトルとしては文句なしのできだと個人的には思います。何年後になるかわかりませんが、次回作もぜひプレイしたいと思います。



総合評価(S・A・B・C・D・Eの6段階評価):S
レビュープラス
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2017年01月01日

読書日記623:裸者と裸者(上) 孤児部隊の世界永久戦争



タイトル:裸者と裸者(上) 孤児部隊の世界永久戦争<〈応化クロニクル〉><〈応化クロニクル〉> (角川文庫)
作者:打海 文三
出版元:KADOKAWA / 角川書店
その他:

あらすじ----------------------------------------------
応化二年十一月未明、〈救国〉をかかげる佐官グループが第1空挺団と第32歩兵連隊を率いて首都を制圧。同日正午、首都の反乱軍は〈救国臨時政府樹立〉を宣言。国軍は政府軍と反乱軍に二分した。内乱勃発の年の春にすべての公立学校は休校となった。そして、両親を亡くした七歳と十一ヶ月の佐々木海人は、妹の恵と、まだ二歳になったばかりの弟の隆を守るために、手段を選ばず生きていくことを選択した――。

感想--------------------------------------------------
打海文三さんという著者のことは実はよく知りません。この作品を読もうと思ったきっかけは伊坂幸太郎さんが作品、「3625」で打海さんを絶賛していたから、というものです。加えて、この作品のあらすじを読み、その世界観に「読んでみたい」と思ったからです。

政府軍と反政府軍が戦闘を繰り広げる日本。戦争孤児となった佐々木海人、恵、隆の三兄弟は、その日を必死に生き延びていくー。

舞台は近未来の日本。財政破綻や武装蜂起などにより戦乱の地と化した日本を舞台に、主人公である佐々木海人が家族を守り、少年兵として必死に生き抜きのし上がっていく姿を描いた作品です。戦争孤児、麻薬、マフィア、そして目を覆うばかりの残虐行為と激しい戦闘。戦争作品にはつきものの光景ですが、日本を舞台に描かれた作品は少ないと感じました。

常陸軍に入り、その中でのし上がって力を蓄えていく海人は少年兵でありまともな教育を受けていないのにまっすぐで、その生き様は読者に感銘を与えます。この海人の性格があるからこそ、最後まで読み通せたと言ってもいいかと思います。

軍の中で出会う様々な仲間たち、そして出会いと別れ。戦争作品なので簡単に人が死んでいく様は読んでいて厳しいですが、海人のまっすぐな生き様が救いとなります。文体はとても淡白で淡々と事実を積み重ねていく書き方です。そしてそれが本作では非常に生きています。これが濃厚な描き方をされていると、読み切れなかったのではないかと思います。

本作は下巻に続きます。下巻は同じ舞台ながら主人公が切り替わります。最後まで読み終えたときに何が見えるのか、楽しみです。


総合評価(S・A・B・C・D・Eの6段階評価):
レビュープラス

2016年12月25日

読書日記622:ロードス島攻防記



タイトル:ロードス島攻防記
作者:塩野 七生
出版元:新潮社
その他:

あらすじ----------------------------------------------
イスラム世界に対してキリスト教世界の最前線に位置するロードス島。コンスタンティノープルを陥落させ、巨大な帝国を形成しつつ西進を目指すオスマン・トルコにとっては、この島は喉元のトゲのような存在だった。1522年、大帝スレイマン一世はついに自ら陣頭指揮を取ってロードス島攻略戦を開始した――。島を守る聖ヨハネ騎士団との五ヶ月にわたる壮烈な攻防を描く歴史絵巻第二弾。

感想--------------------------------------------------
遂に読み終えた「ローマ人の物語」の塩野七生さんの作品です。平成三年発行ですので、二十五年も前の作品になりますね。中世の地中海、ロードス島を拠点にオスマントルコと対決する聖ヨハネ騎士団の活躍を描いた史実的な作品です。

分裂し争いを繰り返す西欧諸国を尻目に、着々と領土拡大をはかり、コンスタンティノープルを落して西へと進むオスマン・トルコ。キリスト教世界の最前線に位置し、オスマントルコの船を襲い続けるロードス島の聖ヨハネ騎士団は、スレイマン一世と激しい戦いを繰り広げるー。

ローマ世界から一点、中世の西欧の物語もやはりこの著者だけあって読み応えがあります。騎士アントニオを主人公とした物語的な描写と史実が混在する描き方は独特ですが、特に物語り部分は迫力がありました。見所は何と言ってもロードス島に築かれた城塞に立てこもる聖ヨハネ騎士団と、物量にものを言わせて襲いかかるオスマントルコの戦闘です。大砲と地雷、それに圧倒的な物量を背景に襲いかかるオスマントルコと、信仰と鋼鉄の鎧、それに鉄壁の城塞を盾に立ちはだかる聖ヨハネ騎士団。その戦闘描写には凄まじいものがあります。この描写は「ローマ人の物語」に通ずるものがありますね。

一方で、本書は突如、中世西欧の話から始まるため、前後関係や世界情勢がよくわからない、といったデメリットもあります。これは、本書の前段となる「コンスタンティノープルの陥落」を読んでおくといいのかもしれません。

ローマ世界もいいですが、中世西欧のキリスト教世界もいいですね。この著者の作品はまた読む予定です。



総合評価(S・A・B・C・D・Eの6段階評価):B
レビュープラス
posted by taka at 14:16| Comment(0) | TrackBack(0) | ノンフィクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする