読書日記748:ローマ亡き後の地中海世界3: 海賊、そして海軍


タイトル:ローマ亡き後の地中海世界3: 海賊、そして海軍
作者:塩野 七生
出版元:新潮社
その他:

あらすじ----------------------------------------------
北アフリカから到来するイスラムの海賊による侵攻が激しさを増すなか、マホメッド二世率いるトルコ軍の猛攻の前に、ビザンチン帝国の首都コンスタンティノープルが陥落。さらにトルコは海賊を自国の海軍として吸収し、攻勢をますます強める。キリスト教連合国はアンドレア・ドーリアを総司令官に擁立。事態は地中海世界全域を巻き込んだパワーゲームの様相を呈することとなった…。

感想--------------------------------------------------
塩野七生さんの本、ローマ亡き後の地中海世界3です。時は千五百年代、場所はヨーロッパ。正直、この時代のこの地域の情勢についてはほとんど何も知らないので、非常に面白く読めます。

スペインのカルロス、フランスのフランソワ、そしてトルコのスレイマン。三人の権力者と宗教上の実力者、法皇を含めた四人のパワーゲームが繰り広げられる時代です。海賊 赤ひげを軸にスペイン、トルコに迫るスレイマン、名将 アンドレア・ドーリアを軸に対抗するスペインや海洋都市群、諍いを続けるフランソワとカルロス…。前巻もそうでしたが、本巻を読んでも「現代に生まれて良かった」と実感します。終わることのない争い、海賊の蹂躙を受ける南イタリア沿岸部、トルコのスルタン マホメッド二世の手により陥落するコンスタンティノープル。

歴史の推移を主に描く本書では簡潔に描かれていますが、実に多くの人の命が簡単に奪われていった時代だと思います。ユヴァル・ノア・ハラリのホモ・デウスでは、神の時代、人の時代、データの時代と世界は移ってきているそうですが、この時代はまさしく神の時代、「神のため」という名目で人の命がいとも簡単に失われていった時代だと思います。

いまから五百年前の世界の話ですがーこの五百年を短いと感じるか、長いと感じるか。個人的にはたった五百年前のことなの!?という感じでした。さて残りはあと一冊。これも楽しみに読んでみます。

総合評価(S・A・B・C・D・Eの6段階評価):

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