2008年07月27日

読書日記74:きみとぼくが壊した世界



タイトル:きみとぼくが壊した世界
作者:西尾維新
出版元:講談社
その他:

あらすじ----------------------------------------------
奇妙な相談を受け、シャーロック・ホームズが愛した街・ロンドンへと誘われた病院坂黒猫と櫃内様刻。
次々と巻き起こる事件の謎解き合戦が始まった!
これぞ世界に囲われた「きみとぼく」のための本格ミステリ!


感想--------------------------------------------------
西尾維新さんのライトノベルです。「きみとぼくの壊れた世界 」「不気味で素朴な囲われた世界」に続く、シリーズの三作目ですね。本作では「きみとぼくの壊れた世界 」に登場した人物がメインとなっていますね。

 「作中作」という言葉をご存知でしょうか?本の中で書かれた本、っていうような意味ですね。事件が起こった、と思ったら実は本の中の話だった、みたいな・・・。まあ、夢落ちみたいな意味です。本作ではこの「作中作」が大きなキーワードになっています。
 読んだ人は必ず死ぬ、という呪いの本の謎を解きにイギリスへ向かう黒猫と様刻。果たして謎は解けるのか・・・!?

 読んでみての感想は・・・、まあこういうのもありかな、とは思いました。かなり大胆な構成になっているので、本書の内容については賛否が分かれるかもしれませんが・・・。本書をミステリーか?と聞かれたら、間違いなく違うとは思いますが、相変わらず登場人物同士の掛け合いは見事です。前二作の登場人物がところどころに出てくるので、前二作を読んでいる人にとっては面白いと思います。

 ただ、他の作品、特に「傷物語 (講談社BOX)」を読んだ後だと、ちょっと物足りなく感じてしまいますね・・・。面白いんですが、はっちゃけ度が足りないと言うか・・・。まあ、主要人物が三人程度だし、イギリスでの話なので、逆に展開しにくかったのかな?とも感じてしまいました。

 西尾維新さん、この方もかなり多作ですが・・・。そろそろ新シリーズ、とか始まったりするんですかね?「クビキリサイクル」から始まる「戯れ言シリーズ」があまりにもヒットしすぎたため、その次を出すのはなかなかしんどいのかな?とは思いますが・・・、個人的には期待大です。
 


総合評価(S・A・B・C・D・Eの6段階評価):B
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2008年07月16日

読書日記71:傷物語



タイトル:傷物語
作者:西尾維新
出版元:講談社
その他:

あらすじ----------------------------------------------
「120パーセント趣味で書かれた小説です。」西尾維新

 高校生・阿良々木暦は、ある日、血が凍るほど美しい金髪の吸血鬼と出遭ってしまった!?彼女がいなければ、“化物”を知ることはなかったー「化物語(バケモノガタリ)」の前日譚は、ついにそのヴェールを脱ぐ!「化物語」で大好評を博した台湾のイラストレーター“光の魔術師”ことVOFANとのコンビ再び!西尾維新が全身全霊をかけて描く、これぞ現代の怪異!怪異!怪異!

青春は、いたみなしでは過ごせない。


感想--------------------------------------------------
 ここでも何度も紹介している西尾維新さんの本ですね。私は、ずっと「化物語」の続きを読みたいと思っていたのですが、ようやく出ました。位置づけ的には「続編」というより「前編」という感じですね。「化物語」よりも以前の時間軸での話です。「化物語」は上下巻で各巻二話ずつ掲載されていたため全四話の構成となっていましたが、「傷物語 」では長編一話の掲載になっています。

 「怪異殺し」と呼ばれる美貌の吸血鬼に関わってしまったがために、非日常の世界に足を踏み入れてしまった主人公、阿良々木暦。さて、どうなるのか・・・!?

 読んでの感想は・・・作家と言うのは恐ろしいなあと思いました・・・登場人物にどんなことでもさせることができますからね・・・。詳しくは読んでください・・・。

 この「傷物語 」と「化物語」は作者が「120%趣味で書いた」と言い切っている小説です。なので、作者の趣味についていけない人は間違いなく引きます。でも、ついていける人にとっては果てしなく面白いです。本当に。西尾維新さんの代表作、「戯言シリーズ」よりも面白いかもしれません。特に登場する二人のヒロイン(「傷物語 」には片方しか出てきません。)と、突っ込み役の主人公の掛け合いはいろんな意味で秀逸ですね。・・・でも、まず間違いなく、小説以外の媒体例えばアニメ化、とかはないでしょうね・・・。アニメを見てみたい気もしますが、そんな勇気を持ったメディアや制作会社はないと思います。

 いろいろ書きましたが、ある意味振り切れてますが、とても面白かったです。さらに続編とかでないかな・・・。恐いもの見たさに近い感覚ですが、読んでみたい気がします。

総合評価(S・A・B・C・D・Eの6段階評価):A
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2008年03月16日

読書日記47:零崎曲識の人間人間



タイトル:零崎曲識の人間人間
作者:西尾維新
出版元:講談社
その他:

あらすじ----------------------------------------------
『零崎一賊』―それは"殺し名"の第三位に列せられる殺人鬼の一賊。"少女趣味"こと零崎曲識が、一賊に忍び寄る危機を察知し、ついに表舞台に現れた。一賊の結束はどうなるのか。"音使い"零崎曲識の闘いが今、始まる!新青春エンタの最前線がここにある。


感想--------------------------------------------------
 またまた西尾維新さんのライトノベルです。青春エンタかどうかは微妙な内容ですが・・・。

 本作は「クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い」から始まる”戯言シリーズ”の番外編、零崎シリーズの三作目に位置します。過去二作「零崎双識の人間試験」、「零崎軋識の人間ノック」も良かったですが、本作も期待を裏切らない出来でした。やはり、西尾維新さんの作品はこの”戯言シリーズ”が一番面白いと思います。

 殺人鬼、零崎一賊。その一賊に忍び寄る危機に零崎曲識が立ち上がる― ・・・音楽を武器として戦うあたりなど、まさにライトノベル的な設定ですね。前にも書きましたが、この方の作品は戦闘場面も面白いのですが、登場人物同士の掛け合いが素晴らしく面白いです。各登場人物の個性が際立っているため、その個性のぶつかり合いが生み出す会話が非常に生きてくるのでしょうね。本作には哀川潤や想影真心など本編、”戯言シリーズ”に登場する人物もちょこちょこ登場して、本編のファンにとってはとても楽しめる構成になっています。

 その一方で、本編を読んでいない人にとってはほとんど内容がわからないとも思います。本作を読む前に、まずは”戯言シリーズ”を読んでからですね。”戯言シリーズ”はもう完結してしまいましたが、ライトノベルとしては最高峰の作品だと思います。(第一作目の「クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い」はメフィスト賞も受賞してます。)読んだことがない方はぜひ一読をお勧めします。ライトノベルなので、若者向けだとは思いますが・・・・。


総合評価(S・A・B・C・D・Eの6段階評価):A
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2008年03月08日

読書日記46:刀語



タイトル:刀語 (第一話 絶刀・鉋)
作者:西尾維新
出版元:講談社
その他:

あらすじ----------------------------------------------
「虚刀流はよ、刀を使わないからこそ強いんだ」
伝説の刀鍛冶、四季崎記紀がその人生を賭けて鍛えた十二本の"刀"を求め、無刀の剣士・鑢七花と美貌の奇策士・とがめが征く!


感想--------------------------------------------------
 ここでも一度、「不気味で素朴な囲われた世界 」で紹介した西尾維新さんのライトノベルです。2007年1月から12月まで、一月に1冊ずつ刊行された、全12巻の物語です。

 全12本の刀を求めて日本各地を無刀の剣士、虚刀流の鑢七花と奇策士・とがめが旅をする物語です。毎話一本ずつ刀を集めていくため、各話に刀の名前のサブタイトル(絶刀・鉋から始まり、炎刀・銃まで)が付いています。どの刀にも絶対に折れない、とか、何でも斬れる、といった特殊な性能が付加されており、持ち手も西尾維新さんの物語らしく一筋縄ではいかないキャラが揃っていて読み手を飽きさせません。毎話200ページあまりの物語ですが、あっという間に読み終わります。

 ・・・各話とも面白いのですが、正直、物足りない気もします。毎回、前話までのあらすじや登場人物の紹介で数十ページが費やされるため、話の進み方があっけないです。12ヶ月連続刊行にこだわらず、もっとじっくり書いてもらってもよかったかなとも思います。

 あと、戦闘シーンの迫力にいまいち欠けます。この作者は戯言シリーズのように、各登場人物同士の掛け合いで読み手を惹きつけるのでしょうね。戦闘シーンとは逆に、とがめと七花の掛け合いはとても面白かったです。(特に「ちぇりお!」は最高!)

 厳しいことをいろいろと書きましたが、このシリーズ、一般的なライトノベルの質は遥かに上回っています。特に、最初は戦闘機械のようだった七花が、話が進むにつれて徐々に人間らしくなっていく様の描き方など、うまいなあと思いますよ。また、この話、11巻の終わりから12巻にかけては怒涛の展開です。正直、まさかこんなラストになるとは思っていませんでした。誰も予想出来ない終わり方だと思います。それに、全12巻を読み終えるとやはり達成感がありますね。

 どの話もとても面白く、今やライトノベル界の第一人者とも言える西尾維新さん。竹さんのイラストも最高です。カラーで見れないのが残念です。次回作も楽しみです。(個人的には、"化物語"の続編を出してほしいかな・・。)

総合評価(S・A・B・C・D・Eの6段階評価):B
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2007年12月02日

読書日記24:不気味で素朴な囲われた世界



タイトル:不気味で素朴な囲われた世界 (講談社ノベルス ニJ- 20)
作者:西尾維新
出版元:講談社ノベルス
その他:

あらすじ----------------------------------------------
 時計塔が修理されない上総園学園の二学期の音楽室。そこから始まった病院坂迷路と串中弔士の関係。歪な均衡を保つ学園の奇人三人衆、串中小串、童野黒理、崖村牢弥。そして起こってしまった殺人事件。迷路と弔士による探偵ごっこの犯人探しが始まり、崩れたバランスがさらに崩れていく・・・。
 これぞ世界に囲われた「きみとぼく」のための本格ミステリー


感想--------------------------------------------------
 西尾維新さんの本です。ライトノベルです。西尾維新さんの本はメフィスト賞を受賞した”クビキリサイクル”から始まる"戯れ言"シリーズが有名ですね。他にも”刀語”シリーズや”化物語”シリーズなどありますが、本作は”きみとぼく”シリーズと言えるのですかね?「きみとぼくの壊れた世界」に続く学園モノの二作目です。

 この方の作品を読んでていつも思うことは、この方の作品は小説以外のアニメや、漫画、実写等には決してできないな、ということです。登場人物同士のかけあいやストーリー展開の途中に繰り広げられる言葉遊びや文字遊びなどは小説だからこそその魅力が光るのだと思いますね。

 ・・・さて、本作。日常に慣れてしまうことを嫌っている主人公と、表情だけで全てを語る病院坂迷路が殺人事件の犯人を捜すために、本格ミステリー小説では見られない、”探偵ごっこ”を始めます。登場人物はいつもの西尾維新さんの作品らしく、ありえない奇人が多く現れてきます。そして最後。さすがに一筋縄ではいかない終わり方です。あっという間に読み終わりました。 ・・・でも、正直少しボリューム不足かな?と感じました。

 この小説はあくまで”ライトノベル”です。なので本格ミステリーを望む方には向きません。というか、本格ミステリーの矛盾点なんかも指摘しちゃったりしています。まあ、10代の少年向けかな?自分はかなり好きですが。

総合評価(S・A・B・C・D・Eの6段階評価):B
posted by taka at 07:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 西尾 維新 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする