2010年04月21日

読書日記198:零崎人識の人間関係 無桐伊織との関係 by西尾維新



タイトル:零崎人識の人間関係 無桐伊織との関係
作者:西尾 維新
出版元:講談社
その他:

あらすじ----------------------------------------------
「零崎一賊」--それは“殺し名”の第三位に列せられる殺人鬼の一賊。
兄弟になったばかりの零崎人識と無桐伊織は人類最強の請負人・哀川潤を勝算を持って襲撃する。しかしその結果二人は彼女の『仕事』に巻き込まれる羽目に! 向かう場所は“殺し名”序列二位、闇口衆の拠点・大厄島、向かう敵は生涯無敗の結晶皇帝、六何我樹丸!


感想--------------------------------------------------
西尾維新の四作同時刊行<人間>シリーズ、その二冊目です。本作は零崎一賊の紅一点、無桐伊織と零崎人識くんの関係です。前に読んだ「匂宮出夢との関係」よりもはっちゃけてるなー、って感じました。

赤い人類最強:哀川潤を襲撃した零崎人識と無桐伊織は、ひょんなことから殺し名序列第二位:闇口衆の本拠、大厄島に住む「生涯無敗」の男と対峙しに行くことに・・・。

本作、人類最強:哀川潤の活躍が目立ちますね。哀川さん、やはりかっこいいです。ただ強いだけでなくかっこいい。これが重要ですね。セリフや仕草が本当にいいです。そして哀川さんがメインで動くとやはり物語に動きが出てきますね。前作の匂宮出夢もいいですが、やはり哀川には適わないです。

本作、「零崎人識と無桐伊織との関係」というサブタイトルがついていますが、本作ではむしろ闇口崩子と石凪萌太の関係が主軸になっていると思います。三年前に大厄島を逃げ出した崩子と萌太。闇口濡衣の手にかかり崩子の身代わりに死んだ萌太と、萌太が死んで以来、全てが停まったままの崩子。そして「生涯無敗」の実の父、六何我樹丸と対峙することになる崩子。なんか<人間>シリーズらしくなく(こんなこと言っては失礼ですが・・・。)、実にまっとうに家族のあり方を描いていて思いがけず感動しました。家族を大事にする零崎一賊、兄を失い実の父にも母にも無視される崩子、そのあり方はなんとも対照的です。そして実の父と母との対峙を通して成長する崩子。いいです。

あと本作の目玉はやはり哀川潤のバトルでしょうね。人類最強の哀川さんと唯一互角に戦える橙なる種にして人類最終:想影真心も登場します。人類最強 vs 人類最終。「ネコソギラジカル」で見られたこの戦いの再戦が見られるだけでも本書を読む価値はあるかと思います。まあ、どちらも空飛ぶヘリコプターから飛び降りても無傷な方々ですからもはや人間ではないですが・・・。

本作は<戯言>シリーズ、<人間>シリーズのいいところが詰まった作品だと思います。特に私は「ネコソギラジカル」を読み返したくなりました。シリーズのファンであれば必読です。

総合評価(S・A・B・C・D・Eの6段階評価):A


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2010年04月17日

読書日記197:零崎人識の人間関係ー匂宮出夢との関係 by西尾維新



タイトル:零崎人識の人間関係ー匂宮出夢との関係
作者:西尾維新
出版元:講談社
その他:

あらすじ----------------------------------------------
「零崎一賊」ーそれは“殺し名”の第三位に列せられる殺人鬼の一賊。
汀目俊希として中学校に通う零崎人識の下に、彼の友人を名乗る人物が現れた。“殺し名”序列一位、匂宮雑伎団の次期エース、匂宮出夢である。その口から発せられた『お願い』とは……!?


感想--------------------------------------------------
西尾維新さんの<人間>シリーズの最新作、四作同時刊行の一作です。四作同時刊行にして四作とも本の売り上げランキングの上位に食い込んでいます。<人間>シリーズ自体が<戯言>シリーズのスピンアウトなのですから、戯言シリーズ、人間シリーズ、どちらもとても根強いファンがいるということがよくわかります。

殺し名序列第三位の零崎一賊、その零崎一賊の鬼子、零崎人識は殺し名序列第一位、匂宮雑技団の次期エース、匂宮出夢からある「お願い事」をされる―

 相変わらず面白いです。<戯言>シリーズ、<人間>シリーズ、全てを読んでいますがとどまる事を知らない面白さです。…ちなみに、<戯言>シリーズ、<人間>シリーズを読んでいないとほとんど意味がわかりません…。これが少し残念ですが、シリーズ愛好家にとってはたまりません。

 本作では二人の他にもいろいろなキャラクターが出てきます。例えば西条玉藻に萩原子荻。この二人は人間シリーズではあちこちに出てきている気がします。<戯言>シリーズではあまりに早く退場してしまった二人ですが、個性的ないいキャラです。(個性的でないキャラクターなんて西尾維新さんの作品にはいないですが…。)
 また、玖渚直。<戯言>シリーズの中心人物にして青色サヴァンの異名をとる玖渚友の、兄ですね。名前だけはところどころで見かけていましたがこのキャラクターは初めての登場です。これまた面白いキャラクターですね。
 さらに狐面の男に哀川潤。
 人類最悪と人類最強。ちょっとしか出てこないですが、さすがに存在感はあります。
 
 本作、特に後半は零崎人識、匂宮出夢、西条玉藻と「直木三銃士」のバトルがメインなのですが、それを超える各キャラクターの掛け合いの面白さ、個性と個性のぶつかり合い、素晴らしいです。やはり西尾維新です。

 残りの三作も順次、読んでいく予定です。刀語や化物語もテレビ化されていますし、本シリーズもテレビ化されるでしょうか?ちょっとテレビ化するには残虐シーンが多すぎる気もしますが…。まあ、楽しみに待っています。

総合評価(S・A・B・C・D・Eの6段階評価):A


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2009年06月17日

読書日記138:偽物語(下) by西尾維新



タイトル:偽物語(下)
作者:西尾維新
出版元:講談社
その他:

あらすじ----------------------------------------------
“ファイヤーシスターズ”の参謀担当、阿良々木月火。暦の妹である彼女がその身に取り込んだ、吸血鬼をも凌駕する聖域の怪異とは!?VOFANの“光の魔術”は鮮やかに花開き、西尾維新が今、“物語”を根底から覆えすーこれぞ現代の怪異!怪異!怪異!青春は、にせものだけでは終らない。


感想--------------------------------------------------
 西尾維新さんの作品、最新巻です!!この人の作品は何も考えずに読めるからいいですね。今回も本当に楽しく読ませていただきました。主人公:阿良々木暦が怪異と対決する「化物語」シリーズ、今回の怪異は二人の妹の小さい方、阿良々木月火です!

 ・・・とはいっても、本シリーズ、ストーリーは付録のようなものです。本シリーズで一番面白いのは主人公と各登場人物の掛け合いのような会話ですね。まあ、これは西尾維新さんの作品に共通することですが。

 本作、でてくるキャラクターがみんないい感じにぶっ壊れてますね・・・。ライトノベル、ヤングアダルトという分野であることを考えても行き過ぎた壊れっぷりで、私は好きです。特に今作では二人の妹の大きい方、阿良々木火燐と主人公の掛け合いが多く、また彼女がいい感じの体育会系キャラでおばかで素直なので、彼女との掛け合いを楽しんで読むことが出来ました。
 本作には主人公の彼女、史上最強のツンデレ、戦場ヶ原ひたぎがでてきません。これが非常に残念だったのですが・・・それを十分補う面白さでした。(ひたぎはツンデレからツンドロに進化したという話ですが・・・どうなったのかとても興味がありますね・・・。)
 しかし、本シリーズ、いつも主人公がぼこぼこにされてますね。なんか主人公のイメージが、フルボッコにされているか、他のキャラクターに遊ばれているか、しかない・・・。

 あと、本シリーズ、7月よりテレビアニメ放送がいよいよ始まります。はたしてテレビシリーズの出来はどうなのか?とても楽しみです。しかし、原作を忠実にアニメ化したら間違いなく放送コードに引っかかると思うのですが・・・、そこをどう乗り切っているのかも興味のあるところです。
 そしてもう一つ気になるのは「テレビアニメで西尾維新の面白さが伝わるのか?」というところです。この方の作品は会話の駆け引き、言葉遣いの巧みさが全てですので、そこをどうアニメで伝えているのかが、非常に興味があります。(全く違う作品に仕上げてもそれはそれで面白いかもしれませんね。)

 本シリーズ、本作で終わりかと思いきや、あと二話分あるそうです。本シリーズファンとしては次回作を待つ楽しみがまた増えてとてもうれしいです。

総合評価(S・A・B・C・D・Eの6段階評価):A


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タグ:書評 偽物語
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2009年01月03日

読書日記107:不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界 by西尾維新



タイトル:不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界
作者:西尾維新
出版元:講談社
その他:

あらすじ----------------------------------------------
平和だったはずの私立千載女学園で、不可思議かつ不可解な殺人事件が起こる。そしてそこに勤務していたのは、こともあろうか倫理教師となったあの串中弔士。病院坂迷路を巻き込んだ事件から14年。探偵ごっこの犯人捜しが再び始動。犯人は一体?!これぞ世界に囲われた「きみとぼく」のための本格ミステリー。


感想--------------------------------------------------
「きみとぼく」シリーズの最新作です主人公:病院坂迷路と串中弔士が連続殺人事件の犯人を追う内容です。本作に出てくる病院坂迷路は「不気味で素朴な囲われた世界」に出てきた病院坂迷路のバックアップだそうです。・・・バックアップってなに?って言う感じですが・・・。

 本作位置付け的には「不気味で素朴な囲われた世界」の14年後の話になっています。ですので、「不気味で素朴な囲われた世界」に出てきた登場人物やその関係者も多く出てきます。なので「不気味で素朴な囲われた世界」を読んでいる人にとっては読みやすいですね。

 ただストーリーとしては・・・どうでしょうね。普通のミステリーを期待して読むとダメです。あくまでも西尾維新さんの書く小説なので、犯人探しとかも割とどうでもよく、主人公二人の掛け合いで展開されていくストーリーと考えていただければと思います。

 ちょっとしたきっかけを与えることで相手を操る串中弔士。探偵役を引き受けることになった病院坂迷路。最後で仰天の展開があるのですが・・・まあ、西尾維新さんの小説を読んでいる方に取っては想定内の展開かもしれませんね。

 本シリーズはあと一作で終了の予定だそうです。次回作も楽しみです。


総合評価(S・A・B・C・D・Eの6段階評価):B


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2008年09月21日

読書日記86:偽物語(上)



タイトル:偽物語(上)
作者:西尾維新
出版元:講談社
その他:

あらすじ----------------------------------------------
大人気『化物語』シリーズ、待望の最新作! 阿良々木暦の青春は、常に怪異と共にある!?前作からの主要キャラに、今度は暦の二人の妹<ファイヤーシスターズ>が加わって大暴れ!シリーズ待望の最新作!


感想--------------------------------------------------
 ここでも何度も紹介している「クビキリサイクル」シリーズで有名な西尾維新さんの作品です。本作は「化物語(上下巻)」、「傷物語 」に続く三作目ですね。西尾維新さん曰く「200%趣味で書いている」というこのシリーズが私は一番好きです。

 本書を読んでの感想ですが・・・相変わらず飛ばしてますね、西尾維新さん。
 本作、ストーリーらしき物が一応はあるのですが、ほとんどが主人公:阿良々木暦とその他の登場人物の会話(かけあい?)だけで成り立っています。しかもその他の登場人物8人が全員子・・・。ほとんどラブコメですね・・・。
 でも、もともとこういうスタイルの作風のため、その会話の内容は洗練されていて(?)非常に面白いです。各キャラクターの個性も際立ち過ぎるくらい際立っていて、最高です。特に主人公:阿良木暦の彼女:戦場ヶ原ひたぎ・・・。このキャラクター最高です。
 彼氏の舌をホチキスで留め、彼氏をゴミ呼ばわりし、殴って拉致して手錠で止めて監禁し、それでも暦のことを「愛している」と言ってはばからない冷血無比・鉄仮面の女:ひたぎ。暦から「地獄のような女」と呼ばれる最強のツンデレ(?)ですね・・・。

 そして、読書日記71で「傷物語」を紹介した時に、「アニメ化は見てみたいけど絶対無理だろうな・・・」と書いていたのですが・・・あっさりアニメ化決定です・・・。どうやってアニメ化するんでしょうね。そのままアニメ化したら大変なことになりそうな気がしますが・・・でも今からすごく楽しみです。

 本作も化物語同様、上下巻組の作品になります。上巻は主人公:暦の妹:火憐の話。下巻はもう一人の妹:月火の話だそうです。・・・しかし火憐・・・兄貴をぼこぼこにしすぎです・・・。暦があまりにも哀れだ・・・。

総合評価(S・A・B・C・D・Eの6段階評価):A


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タグ:偽物語 書評
posted by taka at 10:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 西尾 維新 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする