2008年05月21日

読書日記60:図書館革命



タイトル:図書館革命
作者:有川 浩
出版元:メディアワークス
その他:

あらすじ----------------------------------------------
正化三十三年十二月十四日、図書隊を創設した稲嶺が勇退。図書隊は新しい時代に突入、そして…。極上のエンターテインメント『図書館戦争』シリーズ、堂々の完結編。


感想--------------------------------------------------
 ここでも紹介した図書館シリーズ、「図書館戦争」、「図書館内乱」、「図書館危機」に続くシリーズ最終作です。これまでの作品は一冊の中に複数のストーリーが含まれていましたが、本作はこれまでの作品と異なって、一冊で一つのストーリーとなっています。

 原子力発電所を狙ったテロが発生。テロ自体はすぐに鎮圧されましたが、そのテロの内容がある作家の著作に類似していることが判明・・・。そして、この事件を皮切りに「表現の自由」と「テロの抑止」のどちらを重視するか、引いては、図書隊とメディア良化委員会の衝突に事件は発展していきます。

 この状況は本の中だけでなく、現実の世界でも起こりうる話です。実際に残虐な事件が起こるたびに、その犯罪には残虐な「ゲーム」や「漫画」が影響している、とメディアでは言われています。では、そこでその漫画やゲームを取り締まれるかというと、それは「表現の自由」に抵触してしまうわけですね。

 このように、この巻のテーマは前三作と比較して重いテーマになっています。でも、そのテーマを吹き飛ばすほどの登場人物の暴れっぷりです。笠原、堂上、小牧、柴崎、手塚などいつものメンバーがいつも以上に暴れまわっています。

 そしてラスト。シリーズのラストを飾るのにふさわしいラストではないでしょうか。ラストまでベタ甘ですが。このシリーズ、外伝も出ていますね。こちらもぜひ読んでみたいです。

総合評価(S・A・B・C・D・Eの6段階評価):A
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2008年02月03日

読書日記39:図書館危機



タイトル:図書館危機
作者:有川 浩
出版元:メディアワークス
その他:

あらすじ----------------------------------------------
図書館は誰がために―王子様、ついに発覚!山猿ヒロイン大混乱!玄田のもとには揉め事相談、出るか伝家の宝刀・反則殺法!―そしてそして、山猿ヒロイン故郷へ帰る!?そこで郁を待ち受けていたものは!?終始喧嘩腰でシリーズ第3弾、またまた推


感想--------------------------------------------------
 ここで紹介した「図書館戦争」、「図書館内乱」の続編になります。ベタ甘、というだけあって、とても甘い作りのライトノベルになっています。 ハードな銃撃戦の場面もありますが、やはり主は恋愛・人間関係です。笠原と堂上、小牧と鞠江、玄田と折口、手塚と柴崎?など、今後の展開が楽しみです。その他の主要登場人物にもいろいろ変化があります。また、本作では各章で各々の人間関係に重みを置いたつくりになっている気がします。くっついたり、喧嘩したり、本当の気持ちに気付いたり。ここまで読んで気がついたのですが、本シリーズはどっちかと言うと女子向きの作品なのかも、と思いました。

 最初の印象と大分違ってきた図書館シリーズ、Production I.Gによってアニメ化されるとの話ですが、どんな作りになるのか今から楽しみです。「攻殻機動隊」のようなハードな銃撃戦シーンなんかもあるのですかね。Production I.G風の新しい図書館シリーズになると面白そうです。

 図書隊という物騒な組織を扱っている割には軽く、読みやすく若者向けの本シリーズ。ラストの一冊「図書館革命」も楽しみです。

総合評価(S・A・B・C・D・Eの6段階評価):B
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2008年01月20日

読書日記36:図書館内乱



タイトル:図書館内乱
作者:有川 浩
出版元:メディアワークス
その他:

あらすじ----------------------------------------------
 図書館の明日はどっちだ!?相も変わらず図書館は四方八方敵だらけ!山猿ヒロインの両親襲来かと思いきや小さな恋のメロディを叩き潰さんとする無粋な良化「査問」委員会。迎え撃つ図書館側にも不穏な動きがありやなしや!?どう打って出る行政戦隊図書レンジャー!いろんな意味でやきもき度絶好調の 『図書館戦争』 シリーズ第2弾、ここに推参!


感想--------------------------------------------------
 この前紹介した「図書館戦争」の続編です。本作は前作と比べて、各登場人物にスポットを当てた構成になっています。章毎に、笠原、小牧、柴崎、手塚にそれぞれスポットが当てられていて、各人物の内面がより深く描かれています。
 そして、図書隊vsメディア良化委員会の闘争よりも、図書館界のまさに"内乱"が描かれています。

 前作よりも各登場人物の内面が詳細に描かれている分、各登場人物の個性が際立ってきました。その一方、政治的な話や駆け引きの話が多くなり、多少内容が難しくなっている気もします。あと、二作続けて読んだからかもしれませんが、"ライトノベル"であることをやはり感じてしまいます。話がいい意味でも悪い意味でも軽いです。

 本作、非常にいいところで終わってます。この先がとても気になります。次回作、「図書館危機」も楽しみです。

総合評価(S・A・B・C・D・Eの6段階評価):B
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2008年01月13日

読書日記35:図書館戦争



タイトル:図書館戦争
作者:有川 浩
出版元:メディアワークス
その他:

あらすじ----------------------------------------------
───公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律として『メディア良化法』が成立・施行された現代。
超法規的検閲に対抗するため、立てよ図書館!狩られる本を、明日を守れ!
敵は合法国家機関。
相手にとって不足なし。
正義の味方、図書館を駆ける!


感想--------------------------------------------------
 有川浩さんの作品です。「塩の街」で電撃小説大賞を受賞している方です。本作品を初めとして、「図書館内乱」、「図書館危機」、「図書館革命」の四作からなる図書館シリーズで大ブレークしました。

 本作品を読んで、一番思ったことは、「こういうストーリーはどうやったら思いつくんだ?」ということです。図書館を防衛する”図書隊”と検閲を行なおうとする”良化委員会”の攻防。平和な公共施設が戦場となる―。(僕ならこんな恐ろしい図書館にはとても行けませんが・・・。)普通の人には思いつかない、この発想が本小説の肝であり、このストーリーを思いついた時点でこの作者の勝ちです。

 そして図書隊に配属された新人女性隊士・笠原を中心に繰り広げられる笑いあり、愛あり、涙ありの展開、笠原と上官の堂上や同僚の柴崎と繰り広げられるテンポの良い会話、一見奇抜な図書隊という制度をもっともらしく見せる背景設定の確かさなど、本当に素晴らしいです。

 本作品、分類としてはライトノベルになるかと思います。なので、割と若い人向けでしょうね。攻殻機動隊で有名なプロダクションI.Gによってアニメかもされるそうです。(2008年4月より放送予定)私はこの作品、とても気に入りました。後三冊も読む予定です。


総合評価(S・A・B・C・D・Eの6段階評価):S
posted by taka at 14:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 有川 浩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする