2007年12月09日

読書日記27:夜明けの街で



タイトル:夜明けの街で
作者:東野圭吾
出版元:角川書店
その他:

あらすじ----------------------------------------------
幸福な家庭で起きた殺人事件。
まもなく時効を迎える。
僕はその容疑者と不倫の恋に堕ちた―。


感想--------------------------------------------------
 東野圭吾さんの作品です。今、福山雅治さん主演で月9で放送中の「ガリレオ」の原作者ですね。他にも広末涼子さん主演で映画化された「秘密 (文春文庫)」、沢尻エリカさん主演の「手紙 (文春文庫)」、山田孝之さんと綾瀬はるかさん主演の「白夜行 (集英社文庫)」、藤木直人さんと仲間幸恵さんの「ゲームの名は誘拐 (光文社文庫)」などなど・・・作品は数え上げたらきりがありません。そして、「ガリレオ」シリーズの「容疑者Xの献身」で直木賞を受賞した、今、日本で最も売れている作家さんの一人です。

 この方の作品を読んでいてすごいと思うのは、「はずれが一切ない」ということです。どの作品も非常に素晴らしい出来で、安心して読むことができます。

 さて、この「夜明けの街で」という作品ですが、殺人事件の容疑者と不倫の恋に堕ちた主人公の話です。ミステリーというよりも、不倫の恋に堕ちた主人公の心の葛藤を描いた恋愛小説、といった方が近いですね。

 この方の作品全てについて言えることですが、心理描写が本当に巧みです。不倫の恋にずるずると堕ちていく過程や、妻に感じる後ろめたさ、彼女に対して疑念を感じつつも愛しているがゆえに信じざるを得ない主人公の心理などを、非常に見事に、深く描かれています。そしてクライマックスへ向けて高まっていく緊張感。見事としかいいようがありません。この方の作品を読んでしまうとしばらくは他の方の作品が読めなくなってしまいますね。本当にすごいです。

 そして、特にこの作品は男性目線から描かれている不倫物ですので、共感できる心理描写は多々あるのですが、本当に「不倫はこわい」と感じました。全てを失うかもしれないのに、なぜか不倫をしてしまう世の男たち―。本当に男は馬鹿ですね・・・。

総合評価(S・A・B・C・D・Eの6段階評価):A
posted by taka at 18:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 東野圭吾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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