読書日記773:いたいコンサル すごいコンサル


タイトル:いたいコンサル すごいコンサル 究極の参謀を見抜く「10の質問」
作者:長谷部 智也
出版元:日本経済新聞出版社
その他:

あらすじ----------------------------------------------
仕立ての良いスーツを身に纏い、話がやたらとうまく、年上に見られるように髭を生やしていたり、「人間的な奥深さ」を演出するために、教養豊かであったりするコンサルタントには注意が必要!業界事情を知り尽くした元コンサルタントが明かすコンサル選びの必勝ノウハウ。

感想--------------------------------------------------
業界の人と関ることも多く、読んでみました。

コンサルティング、という職業について書かれたものです。昨今は様々な種類のコンサルタントがいますね。もともとの意味、Consultは「相談する」という意味ですので、戦略、経営など様々な分野について相談に乗ってくれる人、それがコンサルタントですね。

本書にはよいコンサルタント、いたいコンサルタントの見分け方について10個の項目について書かれています。その内容はコンサルティングという職業を知っている人だと、納得する内容と感じます。コンサルタントを有効活用する意味で、非常に役立つ本だと感じました。コンサルタントの起用を考えている方は、起用の前に本書を一読されるといいのかな、と感じました。

本書の後半に、コンサルタントに向いている性格が書かれていますが、ここが一番、つぼにはまりましたね。「マゾヒスト」、「ナルシスト」、「知的好奇心」、「天邪鬼」ということで、知的好奇心豊かで、労を厭わず、提示されたものを斜めに見て、成果を示す自分に酔いしれる、という人。コンサルタントという職業を知っている人はなるほどな、と思うと思います。

コンサルタントという職業の人は、上手く使えばかなりの効果を生むと思いますが、使いこなすにはかなりの経験が必要だろうな、とも思います。一般的なコンサルタントはクライアントのこととと自社利益を常に考えながら最適な提案を行なおうとしていると思いますので、使い手もそこを意識して、無茶を押し付けず、かといっていいなりにならず、自分たちの要求を具体的に伝えることが必要だと感じます。

コンサルタント、という職業の方々は皆さん非常に賢い方々だと感じます。じっくりと背景を含めてしっかり伝え、味方になってもらえれば、これほど力強い人たちもいないと感じます。そうしたコンサルタントのうまい使い方を説明している良書だと感じました。

総合評価(S・A・B・C・D・Eの6段階評価):
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