読書日記763:天冥の標X 青葉よ、豊かなれ PART3
タイトル:天冥の標X 青葉よ、豊かなれ PART3
作者:小川 一水
出版元:早川書房
その他:
あらすじ----------------------------------------------
メニー・メニー・シープという人類の箱舟を舞台にした、“救世群”たちとアウレーリア一統の末裔、そして機械じかけの子息たちの物語は、ここに大団円を迎える。羊と猿と百掬の銀河の彼方より伝わる因縁、人類史上最悪の宿怨を乗り越え、かろうじて新世界ハーブCより再興した地で、絶望的なジャイアント・アークの下、ヒトであるヒトとないヒトとともに私たちは願う、青葉よ、豊かなれと。天冥の標10巻・17冊、ついに完結。
感想--------------------------------------------------
本当に久しぶりの更新です。コロナで生活習慣が変わり、めっきり読書量が減りました。
あっという間のメニー・メニー・シープを巡る物語でした。二千年頃からスタートし、最終的には三千年頃まで。長いようで短い物語でした。
惑星カンムの軌道上で二つの赤色巨星の衝突を迎えようとしている惑星セレス。長年の宿怨を超えて救世群と手を組み、人の歴史を繋ぐことはできるのかー。
最後は壮大すぎるところに物語が着地しました。様々な異星人たちと、数百億隻の宇宙艦隊群と、赤色巨星と、宇宙を蝕むオムニフロラと。物語の規模が大きくなりすぎて感覚がおかしくなりそうですが、イサリ、カドム、アクリラ、ラゴスといった面々の物語であることは最後まで変わらずでした。
ちょっとネタバレになりますが、、、赤色巨星同士の新星爆発を耐えられるものなのか、、、太陽が至近距離で爆発するようなものですからね。全てが消し飛ぶ気もしますが、、。イサリやカドムのその後についてはもう少し語ってほしかったな、とも感じます。
何はともあれ、読み終えた充実感に浸っています。もうこんな大作を読むことはないだろうな、と思います。面白かった!
総合評価(S・A・B・C・D・Eの6段階評価):S
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