タイトル:鬼滅の刃 23
作者:吾峠呼世晴
出版元:集英社
その他:
あらすじ----------------------------------------------
鬼の始祖・鬼舞辻無惨と炭治郎たちの戦いは最終局面へ…!! 珠世が身を挺して投与した四種類の薬が、無惨を衰えさせ、追い詰めていく。炭治郎と禰豆子、そして鬼殺隊の運命は!? 永きにわたる鬼との闘争、ついに決着の刻!!
感想--------------------------------------------------
とうとう出た最終巻。ああ、もう終わってしまうのか、という思いで一杯です。でもこれでよかったとも思います。さらに長く続けていたら、きっとここまでの名作にはならなかったでしょう。世の中では映画の人気もあって物凄い盛り上がりですが、実際にそれだけの価値のある作品だと思います。
無惨との死闘は続く。死力を振り絞る炭治郎たち鬼殺隊。駆けつける杜松子、そしてー。
物語を読み終えて、優しい気持ちに慣れる作品です。これまでの死闘の数々、失われた多くの命が、これまでの物語が、脳裏に甦ります。読んでよかったと思う作品です。
書き下ろしが物語の最後に付け加えられていますが、これがまたいいです。命へ対する慈しみと優しさが感じられて本当に作者の気持ちが、この物語を通じて良く伝わってきます。
どうして一生懸命生きてる優しい人たちがいつもいつも踏みつけにされるのかなあ
悔しいよ お兄ちゃん 負けないで
作中の一文です。ああ、この一言をきっと作者は本当に本心から伝えたかったんだろうなあ。時代は違い、物語の中の言葉であっても、この言葉は、今を生きる多くの人に刺さる言葉なんだろう、って思います。
苛烈な戦いを描きながらも、熱い想いを持った柱たちや鬼殺隊の剣士たちの生き様をしっかりと描き、さらに炭治郎たちの優しさが物語り全体を包んでいて、本当にいい作品でした。
外伝とか、もっと出ないですかねー。ちょっと期待したいです。
総合評価(S・A・B・C・D・Eの6段階評価):S
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