映画日記87:ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー


タイトル:ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー
作者:ギャレス エドワーズ
出版元:フェリシティ ジョーンズ, ディエゴ ルナ, ベン メンデルソーン
その他:

あらすじ----------------------------------------------
スター・ウォーズ エピソードIV/新たなる希望』の直前を描く、もうひとつの物語が誕生。 銀河を脅かす、帝国軍の究極兵器デス・スター。その設計図を奪うため、名もなき戦士による反乱軍の極秘チーム<ロ―グ・ワン>に加わった女戦士ジンは、個性的な仲間とともに不可能なミッションに立ち向かう!『エピソード4』の冒頭でレイア姫がR2-D2に託したデス・スターの設計図は、いかにして入手されたのか?そこには、わずかな希望をつなぐために命を懸けた反乱軍戦士たちの、誇り高き感動のドラマが隠されていた…。

感想--------------------------------------------------
*本感想にはネタバレを含みます。未見の方はご注意ください!

三年前の作品ですが、ようやく見ることが出来ました。スターウォーズ エピソード4に至るまでを描く作品です。

帝国軍の巨大惑星破壊兵器 デススター。その設計者を父に持つ女戦士 ジンは、同盟軍と共にデススターの設計図を入手しようとするがー。

スターウォーズシリーズのサイドストーリーのような話でした。ライトサーバーを振り回すヒーローはでてきませんが、逆にその分、人間味の充実した作品となっていると感じました。見せ場は艦隊戦と地上での軍同士の白兵戦ですね。主人公もその仲間もジェダイではなく普通の人間のため、見せ場の印象としてはシリーズ作品には劣りますが、主人公 ジンの個性と思いはシリーズ作品に通じるものがあります。

エピソード4に繋がる作品、ということで、既に結果の分かっている作品ではあります。また結果も予想できたこととは言え、やはりちょっと悲しい終わり方ですね。本作を見てからまたエピソード4〜6を見直すと感じるものがあるかもしれません。

個人的には帝国軍や同盟軍の衣装、ダースペイダーの立ち居振る舞いをエピソード4と比べながら見てました。四十年以上前の作品であるエピソード4の衣装や造形にあわせながら、一方で古くささを感じさせないような作りになっています。このあたり、どうやっているんだ?と感じたりしました。帝国軍の制服なんて四十年前の作品で作られたものと同じデザインなのに、今の作品でも通用しそうです。それだけ作りが良かった、ということなのかもしれないですが。

スターウォーズ作品は非常に多くなって来たのでまだ見切れていないです。残り一作、最新作は見ておこうと思います。当時のファンとすると、スターウォーズ=マーク・ハミル、ハリソン・フォード、ヘイデン・クリステンセン…なんですよね。役者で見せていた作品から、演出とCG、ストーリーで見せるようになって来ているのは、やはり技術の進歩のせいかもしれないですね。ここにもう一つ、強烈な個性が現れると作品がぐっとしまるなあ、って感じたりしました。やはりダースベイダーを超える絶対的な個性は難しいのかな?

本作は華々しさと悲哀が入り交じった、ちょっと毛色の違うスターウォーズでした。



総合評価(S・A・B・C・D・Eの6段階評価):A

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