コミック日記158:進撃の巨人(26)


タイトル:進撃の巨人(26)
作者:諫山 創
出版元:講談社
その他:

あらすじ----------------------------------------------
巨人がすべてを支配する世界。巨人の餌と化した人類は、巨大な壁を築き、壁外への自由と引き換えに侵略を防いでいた。だが、名ばかりの平和は壁を越える大巨人の出現により崩れ、絶望の闘いが始まってしまう。

全世界に対してパラディ島の脅威を説くマーレ。そこに現れたのは「平和への反逆者」エレン・イェーガーだった。エレンはマーレの人々をなぎ倒し、軍への大打撃を目論む。エレンと「戦鎚の巨人」の戦いは過熱、そして集結した両国の最大戦力がぶつかり合い……。

感想--------------------------------------------------
いま、個人的には次が最も気になる作品です。次の展開がなかなか読めなくて、それが楽しくもあります。
*本感想にはネタバレを含みますので未読の方はご注意ください。

マーレで暴れ出すエレンたち、そして出続ける犠牲者。戦いは何処へと向かうのかー。

巨人たちと調査兵団の戦いは世界とパラディ島の戦いへと移っていき、お互いがお互いの正義のために戦い始めます。物語最初の頃に見られた「理不尽な運命との戦い」から「生き残るための戦い」へとシフトしていきます。マーレを侵略し、多くの戦果をあげたエレンたち。そして理不尽な死を与えられたマーレの民と兵士たち。お互いの立場が逆転した中で、失われていく命があったりして、物語はどんどんと後戻りできないところへと進んでいきます。

個人的にはサシャが消えてしまったのは残念でした。特徴のあるキャラで好きだったのですが…。ただ、新しい登場人物が次々と登場している中では必然だった気もします。後半の展開、マーレに攻撃を仕掛けるまでのエレンたちの動きについては意外性もあり、またエレンたちの成長を感じさせる部分もあり、という感じでした。葛藤と悩みと、そうしたものがさらに物語を分厚くしている、と言った感じでしょうか。

なんかこの先、不穏な終わり方しか想像できないんですけどねー。エレンもミカサもリヴァイもみんな死んで終わり、みたいな安直な終わり方だけは避けてほしいです。期待しています!


総合評価(S・A・B・C・D・Eの6段階評価):A
レビュープラス

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