読書日記641:しゃばけ


タイトル:しゃばけ
作者:畠中 恵
出版元:新潮社
その他:

あらすじ----------------------------------------------
江戸有数の薬種問屋の一粒種・一太郎は、めっぽう体が弱く外出もままならない。ところが目を盗んで出かけた夜に人殺しを目撃。以来、猟奇的殺人事件が続き、一太郎は家族同様の妖怪と解決に乗り出すことに。若だんなの周囲は、なぜか犬神、白沢、鳴家など妖怪だらけなのだ。その矢先、犯人の刃が一太郎を襲う…。愉快で不思議な大江戸人情推理帖。日本ファンタジーノベル大賞優秀賞。

感想--------------------------------------------------
畠中恵さんの作品です。ずっと積んだままになっていた本ですが、ようやく読みました。

病勝ちでありながら生まれつき妖が見える若旦那の周りには、常に多くの気のいい妖怪たちが集まる。しかしある日、血なまぐさい事件が起きるー。

正統派の少年少女にも読める作品、と感じました。薬屋の若旦那の周りに集まる白沢や犬神、家鳴りといった妖怪たちは妖怪なのに気がやさしくて、若旦那との掛け合いはとても楽しいです。

ストーリーは少しずつシリアスになり、若旦那の周囲で起きる怪事件を中心に若旦那の過去や、家族の話にも及んでいきます。物語の展開は、ある程度予想できたとはいえ、はらはらどきどき、という感じでした。

続編も数冊出ていますね。確かに若旦那を中心とした妖怪たちの活躍は本作だけで終わらせてしまうにはもったいないです。正統派の「物語」と言えると思います。「精霊の守り人」を思い出させます。老若男女誰もが読めて、楽しめる作品だと感じました。

一方で個人的には少し物足りなかったです。万人受けする一方で、どぎつさや深さがないため、この手の本を多く読んでいる人にとっては物足りないのかな、とも感じました。さらっと読んで楽しむ本ですね。

総合評価(S・A・B・C・D・Eの6段階評価):A
レビュープラス

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