コミック日記146:ダンジョン飯4


タイトル:ダンジョン飯 4巻
作者:九井 諒子
出版元:KADOKAWA / エンターブレイン
その他:

あらすじ----------------------------------------------
ついに炎竜(レッドドラゴン)のいる地下5階に
たどり着いたライオス一向。
鉄をも弾く真っ赤な鱗と、骨まで灰にする炎を吐く強敵を相手に
ライオスは、命をかけた作戦を決行する……!
妹・ファリンは救えるのか? そして、竜の肉を喰うことはできるのか!?
腹ペコダンジョンファンタジー、激闘の第4巻!

感想--------------------------------------------------
知る人ぞ知る、という作品だったはずなのに、いつの間にか大ヒット作となっていたダンジョン飯です。一巻の冒頭でレッドドラゴンに食べられた妹ファリンを救うためのライノスたちの旅は、本巻で一つの節目を迎えます。

本巻はこれまでの巻と違ってレッドドラゴンとの死闘が物語の中心になります。これまで戦ってきたどんなモンスターよりも強いレッドドラゴン相手に、ライノス、マルシル、チルチャック、センシは勝つ事が出来るのかー。バトルパートメインの巻なのに、とても面白く、読み応え抜群でした。

ファリンへの愛を感じる巻ですね。マルシルにライノス、二人の思いがよく伝わって、さらに新たな展開が今後待ち受けていそうで、今後の展開がとても楽しみです。今後は迷宮を作った狂乱の魔術師を探し求める旅になっていくのですかね。

本巻はこれまでの巻ほど食事パートが多くはありませんでした。なので料理という観点では物足りない部分もあったかもしれませんね。何でも料理して食べたがるセンシとライノス、それを嫌々食べながらも美味しさを否定できないマルシルとチルチャック、この掛け合いが絶妙です。また本作は九井 諒子さんという女性の作者だけあって、物語が繊細で、細かいところまでよく創り込まれていて、すごく好感が持てます。燃料に舌打ちで着火するというドラゴンの炎を吐く仕組みの説明(炎を吐く直前に「舌打ち音」がすることでわかるそうです。)や、地下都市の描写なんてとてもいいです。女性が読んでもとても面白く感じると思います。

本作は、今一番面白い漫画の一つですね。ダンジョンの地下6階、7階と進むにつれてどんな強力なモンスターが出てくるのか、それをどうセンシが料理していくのか、楽しみです。


総合評価(S・A・B・C・D・Eの6段階評価):S
レビュープラス

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