読書日記594:複数の問題を一気に解決するインクルージョン思考



タイトル:複数の問題を一気に解決するインクルージョン思考

作者:石田 章洋
出版元:大和書房
その他:

あらすじ----------------------------------------------
った一つの閃きで複数の問題を解消できる、最小の労力で一気に視界を開く。あらゆるトラブルを片付ける包括的なアイデアの作り方!

感想--------------------------------------------------
レビュープラス様に献本いただきました。いつもありがとうございます。

本書はここでも紹介した「企画はひと言」や「スルーされない技術」といった本の著者である、放送作家の石田章洋さんの著作です。「インクルージョン思考」ということで、複数のトラブルを一挙に解決するインクルーシブ(包括的な)思考について書かれた本です。全200ページ程度で、非常に読みやすい本と感じました。

本書では著者の番組制作の経験を反映し、複数の問題を包括的に解決するにはどうすればいいか?という問いに対する答えを提示しています。本書ではインクルーシブな思考へ到達するためのステップとして以下の四ステップを提示しています。

 ①高次の目的を決めて旅立つ
 ②目的に従って材料を集める
 ③異なる分野の材料をつなげる
 ④手放して「ひらめき」とともに帰ってくる

本書を読んでいていくつか心に残った表現がありますが、その一つが「マクロの視点で物事を見る」ということですね。「包括的な思考」なので当然なのですが、小さな問題の根源、全体像を見るということは、問題の本質をとらえるということでもあり、非常に重要と感じました。

また四つのステップでは、特に一番目の「高次の目的を決めて旅立つ」というところが印象に残りました。最終章の「インクルーシブ思考を磨く七つの習慣」にも「自らを世界の一部だと考える」という項目がありますが、これとも繋がりを感じます。つまるところ、「利己的な考えを捨て世の中 のためになるような考えを持つ=物事を高次でとらえ、本質的に考える」ということなのかな、と感じました。

アイデアを生み出すプロセス自体は、徹底的に考えて、悩んで、あとは手放す、ということで他の本でも言われていたりしますが、「問題を解決するには利己的であってはならない」という考え方は新鮮で、また救われる気もします。
あと印象に残ったのは「アイデアは追い込まれないと生まれない」という点です。

一般的な感覚としては、良いアイデアはリラックスしている時に生まれる、と考えがちですが、徹底的に追い込み、強制的に書くことでアイデアは生まれると書かれています。もちろんリラックスすることは重要ですが、その前に相当に追い込む必要があるのだ、ということもわかりました。よいアイデアは天才にしか降りてこないと考えていましたが、そういうわけではなく、徹底的に考えている人のところに降りてくるのだ、という考えにも凡人の身としては勇気づけられます。

「インクルージョン思考」というタイトルですが、良いアイデアの発想法について書かれた本、と言ってもいいかと 思います。あっという間に読み切りました。面白い本でした。

総合評価(S・A・B・C・D・Eの6段階評価):
レビュープラス

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