コミック日記143:ワールドトリガー 11



タイトル:ワールドトリガー 11
作者:葦原大介
出版元:集英社
その他:

あらすじ----------------------------------------------
A級隊員になるためB級のランク戦に臨む修たち。B級中位グループの長距離戦型・荒船隊と接近戦型・諏訪隊との三つ巴の戦いは白熱していく!! 相手の戦術を破るため、作戦を練り上げた修たち玉狛第2は!?

感想--------------------------------------------------
おもしろい漫画が次々と出てくる少年ジャンプですが、その中でもピカイチではないかと思うのが本作、「ワールドトリガー」です。アニメ化もされていますね。最新巻の十一巻が最近、刊行されました。

Bランク戦に突入した三雲、空閑、千佳の玉狛第一。対するは諏訪隊、荒船隊―。玉狛第一はどこまでいけるのか!?

本作の面白さはバトルにあるのですが、他の作品と違うのは厳格なルールと、作戦の中で戦い、その中で勝ち負けが決まっていく、という点です。「弱い者が気合と根性で、強くなって、強い相手に勝つ」という作品が多い中、本作は実力と作戦の読み合いで勝負が決まっていきます。ここが非常に面白いです。

大規模侵攻編が終わって一息ついた感じですが、長距離、中距離、接敵のいずれかを得意とするメンバーを揃えて三人チームが入り乱れて戦うBランク戦も作戦の読みあい、各メンバー同士の接近戦など非常に面白いです。派手さはないのですが、絵もしっかりとしていて、読み応えがありますね。子供向けというよりも大人に向いた作品かもしれません。

読んでいて思うのは、作者にとってはこの戦闘の筋書きを書くのは大変だろうなーということです。三人×三チームが入り乱れて戦うチーム戦で、各人の行動をしっかりと描き分けるのは並大抵のことではありません。これだけの筋書きを書けるというのは、本当にすごいことだと思います。非常に面白い本作ですが、難点を言うと、まだ十一巻なのに登場人物が尋常じゃないほど多いということですね。もう五十人以上はいると思いますが、名前・顔・戦闘スタイルが一致する人は多くはありません。登場人物が多いということはそれだけ物語に幅が出ているということかとも思いますが、正直、単行本で何度か読まないとわからなくなりそうです。

総合評価(S・A・B・C・D・Eの6段階評価):S
レビュープラス
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