読書日記527:人を操る禁断の文章術 byメンタリストDaiGo



タイトル:人を操る禁断の文章術

作者:メンタリストDaiGo
出版元:かんき出版
その他:

あらすじ----------------------------------------------
たった1行で、人は踊らされる。メール、企画書、LINEで使えるメンタリズムシリーズ最終兵器。

感想--------------------------------------------------
レビュープラス様から献本いただきました。いつもありがとうございます。

本書の作者はテレビにも良く出ていたあのメンタリストDaiGoです。著者がDaiGoさんだとすると、本書の「人を操る禁断の文章術」というタイトルも違った意味に見えてきます。

本書はそのタイトルこそ衝撃的ですが、中身は実務に役立つ文章の書き方に関する本です。文章と言っても小説などの書き方ではなく、どちらかというとビジネスで使うメールや広告、キャッチフレーズの書き方に近いですね。どうしたら読み手を行動に移させる文章を書けるのか、その書き方が本書を読むとよく分かります。

本書の構成ですが、非常に分かりやすいです。「「書かない」三原則で人を操る」、「人を動かす七つの引き金で何を書けばいいかもう迷わない」、「あとは、五つのテクニックに従って書くだけ」と各章のタイトルに、その章のポイントが数字で書かれているため、何が要点なのか読み手にわかりやすいんですね。このあたり、読み手に配慮されていると感じました。

書かれている内容、上に書いた各ポイントについてはぜひ読んでいただきたいのですが、非常に当たり前と言えば当たり前の内容です。幾つか紹介すると、三つの原則としては「あれこれ書かない」、「きれいに書かない」、「自分で書かない」といったものが挙げられています。最後の「自分で書かない」だけ「?」と思う方がいらっしゃるかもしれませんが、残りの二つはなんとなく納得できるのではないかと思います。

本書で言っていることは、大まかに言ってしまうと、「読み手の気持ちに寄り添って文章を書く」ということかと思います。読み手が誰なのか、どのような人なのか、何をしてもらえたら嬉しいのか、そうしたことを考えながら書く。当たり前のようですが、重要なことだろうと思います。

本書には「こう書いた方がいい」という例文がいくつも書かれています。これらは確かに読み手に響く文章かもしれませんが、少し大袈裟にも感じられました。やはり本書の要点は「人の心に寄り添う文章を書くこと」かな、と感じます。本書に書かれている文章を参考にして、読み手を思い描きながら、自分なりの文章を書くことが非常に重要なのではないかと思います。

広告やキャッチフレーズで悩んでいる方、読み手に響くメールを書きたいと思われている方は、手にとって読んでみることをお勧めします。私は本書を読んで、過去に読んだ広告の本「コミュニケーションをデザインするための本」を思い出しました。文章術というと固く感じる方もいるかもしれませんが、コミュニケーションの本と思えば読みやすいかと思います。簡単に読める本ですし、要点もまとまっている全般的に読みやすい本だと感じました。

総合評価(S・A・B・C・D・Eの6段階評価):
レビュープラス

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