コミック日記140:進撃の巨人(15)



タイトル:進撃の巨人(15)
作者:諫山 創
出版元:講談社
その他:

あらすじ----------------------------------------------
巨人がすべてを支配する世界。巨人の餌と化した人類は、巨大な壁を築き、壁外への自由と引き換えに侵略を防いでいた。だが、名ばかりの平和は壁を越える大巨人の出現により崩れ、絶望の闘いが始まってしまう。

中央憲兵への取り調べにより、レイス家が本物の王家であることが判明。調査兵団は王政を打倒しクリスタ(ヒストリア・レイス)を女王に即位させようと動くが、中央憲兵の「対人制圧部隊」によりクリスタとエレンを奪われてしまう! エルヴィンも捕らえられ、解体寸前の調査兵団。起死回生の一手は果たして‥‥!?

感想--------------------------------------------------
「進撃の巨人」の十五巻です。実写映画化され、展覧会が開かれ、と相変わらずとどまるところを知らない人気ぶりです。

憲兵団の手を逃れ、現王政からの政権奪取を目指すリヴァイやエレンたち。調査兵団団長 エルヴィンが捕縛された中、ついに調査兵団も憲兵団への反撃を開始する―。

本巻も前巻に続き「巨人の謎」に迫る巻です。現行王政の闇、レイス家の謎、調査兵団の反攻と、巨人の戦いはなくともページを繰る手が止まらない巻となっています。民衆たちに伏せられた謎、民衆の反攻、そして一人一人の反攻が次第に隠された謎を明らかにしていきます。

本巻は特に強く感じるのですが、各登場人物の生き様が恰好いいです。特にエルヴィン団長、リヴァイ兵士長はその言葉に重みがあり、歴戦の勇士という生き様がその言葉に表れています。リヴァイの不器用さがまたいいです。彼が人気あるのもうなずけます。

ここのところ特にそうですが、エレン、ミカサ、アルミンといった当初の主人公メンバーよりもエルヴィン、リヴァイ、ハンジといった隊員たちの方が目立っていますね。新兵と訓練を積んだ戦士の違いでしょうか。隊を引っ張る彼らの姿が際立っており、物語をぐいぐいと引っ張っていきます。

物語のさいごでエレンの父親が登場し、ようやく物語が最初の一巻と繋がった印象です。王家とはなんなのか、レイス家とは何か、彼らとエレンの父親、エレンはどのようなつながりがあったのか、悲劇の幕開けに繋がる謎も解けそうで、次巻も目が離せないですね。

総合評価(S・A・B・C・D・Eの6段階評価):
レビュープラス

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