読書日記507:本気で変わりたい人の 行動イノベーション by大平信孝



タイトル:本気で変わりたい人の 行動イノベーション ーーー 本当の欲望に素直になれば、やる気が目覚めるー
作者:大平信孝
出版元:秀和システム
その他:

あらすじ----------------------------------------------
今日からできる、今度こそ変われる。たった1分でアドラー心理学を体感できる。どれかひとつでも思い当たる人は絶対にハマる!


感想--------------------------------------------------
レビュープラス様から献本いただきました。いつもありがとうございます。

本書の著者は、「一分間行動イノベーション」をベースとした行動革新サポートを展開している方です。行動を変えたいけど変えることができない、なかなか自分の思い通りに物事が進まない、と悩んでいる方にぴったりの本だと感じました。

本書の著者はフロイト、ユングに並ぶ心理学者であるアドラーの心理学をベースとしてメソッドを展開しています。中身は至ってシンプルで、「自分がどうなりたいか」という欲望を理解し、しっかり自分と向き合うことで自分の本当の目的を明確にしていく、ということです。

本書は以前に読んだ「セルフ・ラブ」と良く似ていると感じました。うまくいかない原因を探求するのではなく、うまくいかないことまで含めて自分を受け入れ、目的へと動き出す小さなきっかけをつくり、そこから前に進んでいく、というもので、自分を愛する、自分を大切にするということを非常に大切に考えています。頭、心、体、それぞれの声をしっかりと聞くこと。本当の自分は何を求めているのか、頭の声ばかり聞くのではなくしっかりと身体や心の声も聞くこと。日常に埋もれてしまうと、これはなかなか難しいのではないかと思います。

この「自分の本当の欲望に気付く」方法として、「五十秒セルフトーク」と「十秒アクション」を組み合わせた「一分間行動イノベーション」を提唱しています。五十秒のセルフトークで自分の本当の欲望を知り、十秒でできるアクションで簡単なことから始める。一分なら簡単に始められるかもしれない、って感じました。

本書を読んで感じたことですが、やはり「今の自分を肯定的にとらえる」、「今の自分を素直に見つめる」ということは非常に重要かと思います。見栄やプライドなどを捨てて、素直に自分を見つめる。なかなか難しいことですが、本当の自分の欲望、目的に気付けば、それを後押しすることはさほど難しくないようにも感じました。二百ページ程度と読みやすいですし、本当の自分に気付くきっかけとなる良書だと感じました。


総合評価(S・A・B・C・D・Eの6段階評価):A


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