読書日記497:マルドゥック・フラグメンツ by冲方 丁



タイトル:マルドゥック・フラグメンツ
作者:冲方 丁
出版元:早川書房
その他:

あらすじ----------------------------------------------
『マルドゥック・スクランブル』『ヴェロシティ』、そして第3部『アノニマス』

刊行開始から8年を経て、コミック化、劇場アニメ化と、なお広がりをみせるマルドゥック・シリーズ。
本書ではバロット、ウフコック、ボイルドの過去と現在、そして未来を結ぶ5篇に加え、
『アノニマス』を舞台にした書き下ろしを収録。
さらに著者のロング・インタビュウ、『スクランブル』幻の初期原稿を抜粋収録するシリーズ初の短篇集


感想--------------------------------------------------
冲方丁さんのマルドゥック・スクランブルマルドゥック・ヴェロシティに続く作品です。本作は短編集ということで、マルドゥック・スクランブル、マルドゥック・ヴェロシティ、さらに未刊行のマルドゥック・アノニマスに関連した六編さらに冲方丁さんへのインタビューまで載せた本となっています。

内容はマルドゥックシリーズに大きく関連してきますので、マルドゥック・スクランブル、マルドゥック・ヴェロシティに大きく関ってきます。従って本書を読む前に、この二シリーズは読み終えておいた方がいいですね。物語は短編なのですが、設定がこの二作と関ってくるため、読み終えていないと理解が厳しいかと思います。ボイルドを主人公とした作品が多く、特にマルドゥック・ヴェロシティのファンにはたまらない作品かと思います。

一方で、これから刊行予定のマルドゥック・アノニマスのプロローグ的な位置付けの作品も二編ほどあります。マルドゥック・アノニマスの設定、描かれる成長したバロットとその仲間たち、アシュレイやウフコックの生き様、そして死。嫌が応にも期待は高まります。

しかし何と言っても本作で最も印象に残ったのは冲方丁さんのインタビューです。マルドゥックシリーズ二作を書き終え、さらに新装版へと進化し、これから描かれるマルドゥック・アノニマスにも言及したこのインタビューはマルドゥックシリーズのファンなら必読です。新装版で何が変わったのか、どのように進化していくのか、アノニマスでは何が描かれるのか、そうした内容が全て凝縮されています。

本作は短編集ですので、物語的なものはなく、タイトルの通り、まさに断片(フラグメンツ)です。しかしその断片が本作をさらに盛り上げていきますね。何よりも、何度も書きますが、アノニマスへの期待をさらに高めていきます。これも何度も書きますが、アノニマスまだですかね。本当に楽しみです。


総合評価(S・A・B・C・D・Eの6段階評価):A


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