2013年10月19日

読書日記443:県庁おもてなし課 by有川浩



タイトル:県庁おもてなし課
作者:有川 浩
出版元:角川書店
その他:

あらすじ----------------------------------------------
とある県庁に生まれた新部署「おもてなし課」。若手職員の掛水史貴は、地方振興企画の手始めに地元出身の人気作家・吉門に観光特使を依頼する。が、吉門からは矢継ぎ早に駄目出しの嵐ーどうすれば「お役所仕事」から抜け出して、地元に観光客を呼べるんだ!?悩みながらもふるさとに元気を取り戻すべく奮闘する掛水とおもてなし課の、苦しくも輝かしい日々が始まった。地方と恋をカラフルに描く観光エンタテインメント。


感想--------------------------------------------------
有川浩さんの作品です。「図書館戦争」、「空飛ぶ広報室」、そして本作「県庁おもてなし課」と描く作品がどんどんと映画化、ドラマ化されていく、今、最も売れっ子の作家さんです。私ももう十冊以上、この方の作品を読んでいますが、どれも本当に面白いです。

高知県庁に新設された「おもてなし課」。そこの職員である掛水に、高知県の観光大使に任命された作家の吉門から電話が入る−。掛水たち「おもてなし課」の奮闘が始まる!!

面白いです。
この方の作品はもう十冊以上読んでいますが、その中でもベスト3に入る面白さではないでしょうか。高知をなんとか売り出そうとする「県庁おもてなし課」の奮闘を主軸におきながら、有川浩さん特有のべた甘な恋愛を描き、家族愛をも描き、本当に楽しい一冊です。

話は高知県にパンダを招こうと「パンダ誘致論」を唱えた男の物語から始まります。その斬新過ぎるアイデアは煙たがれ、最終的に終われるようにして県庁を去った男。そしてそれから十年が過ぎ「おもてなし課」ができたところから物語りは始まります。

この方の作品はどれも読み手の目線が自然と主人公の位置にいくため、読みながら主人公と一緒になって笑い、泣き、怒ることができます。それが本当に大きな売りだと思うのですが、特に本作ではそれを強く感じました。特に「お役所的」と呼ばれる仕事のやり方を知っているからかもしれませんね。新しいことをやろうとすると抵抗を受ける−こういったことは役所だけではなく、民間の企業にいても感じることであり、そうした眼で見ると、自然と掛水と多紀のことを応援したくなります。

あとやはり舞台の高知県ですね。
著者の生まれ故郷ということですが、本作で描かれている高知県はとても魅力的な県に移ります。自然豊かで山も海も川もあって、ウインタースポーツ以外のアウトドアスポーツならなんでもでき、さらに美味しいものが揃っている県。読んでいるうちに本当に行きたくなってきます。

本作がなぜ面白いのか?それはきっと、本作に登場するような人が実際にいて、そうした人たちを見ながら描いているからでしょうね。人を中心として物語を書くこの著者のまさにはまる、一作だと思います。地方行政に関る記述もぜんぜん難しくなく読みやすいです。お勧めの一冊です。

総合評価(S・A・B・C・D・Eの6段階評価):S


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posted by taka at 22:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 有川 浩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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