コミック日記113:CLAYMORE 24 by八木 教広



タイトル:CLAYMORE 24
作者:八木 教広
出版元:集英社
その他:

あらすじ----------------------------------------------
新たなる深淵が聖都ラボナに迫る。その最中、ラキはクレアの救出に成功。ついに再会を果たした! だが喜びも束の間、プリシラも再び動きはじめ脅威は加速する。また男性の覚醒者2体がラキの前に現れて…!?



感想--------------------------------------------------
*本感想にはネタバレを多く含みます。未読の方はご注意ください。


ずっとクライマックスが続いている「クレイモア」の最新巻です。最後の少し手前、といったところでしょうか。

「深淵の者」同士の戦いを勝ち抜いたカサンドラは、「深淵を超える者」プリシラの妖気を追い求めて聖都ラボナに接近する。一方でプリシラの打倒をはかるミリアたちは、カサンドラの足を止めるべく、戦いを挑む—。

最初は大剣を抱いた一人の戦士の話だった本作も、まさに妖怪大戦争なみの展開になってきました。妖怪vs妖怪ならぬ覚醒者vs深淵の者、深淵を超える者vs深淵を超える者の戦いが繰り広げられ、戦闘シーンの連続です。

本巻はどちらかというとミリアやクレアたち、主人公組の出番は少ないですね。覚醒者軍団やプリシラたち、異形の者たちの活躍が光る巻でした。個人的にはリフルの復活が嬉しかったですね。ガフと融合し、えらい強くなっていますがそれでもまだプリシラには届かないようで、足止めとして消えてしまう運命なのでしょうかね…。少し残念です。

本作、非常に売れている作品ですが、改めて本作の魅力を考えてみると、説明が非常に難しいです。出てくるのは女性戦士ばかりですがみな武骨で、敵も仲間も簡単に切ったり切られたりし、現れる妖魔や覚醒者も異形の姿ばかりで、魅力的ではありますが、昨今の漫画ではこの程度の絵は皆かけるよな、と思ったりもします。

一つ言うとすると、予定調和的な展開があまりないのと、ストーリーで魅せるタイプの物語であることが功を奏しているのかな、とは感じます。イケメンや美少女が出てくるわけでもなく、悲しい運命を背負った戦士の激烈な戦いをひたすらに描いていく。その描き方が決して浅くはないし、戦闘メインでそこから物語がぶれないので、それがいいのかな、と思ったりします。(「ベルセルク」ほどではないですが、主人公の戦いを中心に据えている点は同じかとも思いました。)

さてラスボスであろうプリシラはますます強くなった上にさらに強くなれそうですが、、、クレアたちとの戦いは、どのような幕を下ろすのか、あと少し、楽しみです。


総合評価(S・A・B・C・D・Eの6段階評価):A


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