コミック日記110:ジョジョリオン4 by荒木飛呂彦



タイトル:ジョジョリオン 4
作者:荒木 飛呂彦
出版元:集英社
その他:

あらすじ----------------------------------------------
吉良吉影の母親ホリー・ジョースターに会う為、彼女が入院している大学病院へ向かう定助。だが、その行く手を黒いライダー姿のスタンドが阻む! その頃、先に病院に辿り着いた康穂は、ホリーに急接近していた…。



感想--------------------------------------------------
ジョジョ展が開催され、テレビアニメは第一部、第二部が大ヒット放映され、夏に予定されているゲームも既に大人気と、勢いの止まらない「ジョジョの奇妙な冒険」。その第八部:「ジョジョリオン」の最新巻が出ました。相変わらずの荒木飛呂彦ワールドに酔いしれそうです。

謎の黒いライダーのスタンドに襲われる定助。謎のスタンド携帯の指示に従い何とか危機を切り抜けるが—。

ジョジョの奇妙な冒険の第八部に位置する「ジョジョリオン」ですが、第七部までのジョジョとは一味違う作品になっていると感じます。まず主人公自身が、自分が誰であるのかわからない点ですね。杜王町という第四部と同じ町が舞台となっていますが、第四部では主人公の杖助が生活している町という設定で物語が進んでいきましたが最初のうちは何も目的も無く、スタンド使いが出てはきますが、いまいち漠然とした物語に感じられました。それが第八部では「主人公が自分の正体を探す」という主題があるため、そこを軸に物語が展開されていき、物語に緊迫感が流れています。

物語の絵も、第一部など初期の頃と比べるとだいぶ変わってきています。初期の頃はジョジョは筋肉質でしたが、第八部ではどちらかというと主人公のジョジョでさえ、女性っぽさが感じられ、中性的な顔立ちをしています。また第八部では、いろいろと言われていることですが、主人公の定助と女性の絡み、関係が多いですね。これまでジョジョで恋愛、性的な要素は少なかったので、これは斬新です。主人公の定助と、定助をサポートする仲間である康穂、東方家の一員であり定助を好きな大弥、さらには他のメンバーも加わっていろいろとありそうです。

スタンドバトルの面白さは、様々な種類のスタンドと相まってこれまでのシリーズと遜色ありません。相変わらず様々なスタンドが定助に襲い掛かって来ます。よくまあこれだけ様々なスタンドを考えられるものだなあ、と思ったりもします。

まだまだ八部は始まったばかりですね。定助が暮らす東方家。ここには様々な秘密がありそうです。今後の展開も非常に楽しみです。あとは第三部以降、早くアニメ化してくれないですかねー。期待しています。


総合評価(S・A・B・C・D・Eの6段階評価):A


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