コミック日記68:HUNTER×HUNTER 28・29



タイトル:HUNTER×HUNTER
作者:冨樫義博
出版元:集英社
その他:

あらすじ----------------------------------------------
混戦極まるキメラ=アントVS人間。宮殿から離れた地で、ネテロと王は熾烈な戦いを。そして意外な結末が!? 一方、キルアは、ゴンが安否を気にしていたパームと再会。だがパームの行動に不可解な点を感じて…。
ユピーとプフの力により、王が復活。だが王は一時的に記憶が混濁していた。このチャンスに邪魔なコムギ抹殺を狙うプフ。それを守るハンター達!! 一方カイトの下へ向かったゴンは、ピトーの告白に衝撃を受け…。


感想--------------------------------------------------
二巻がほぼ同時期に刊行されましたね。ジャンプでの連載も再開されるようです。私のように楽しみにしていた方も多いのではないでしょうか。連載が途切れなく続いていれば、ONEPIECEやNARUTOに並ぶヒット作になっていたに違いない作品、「Hunter×Hunter」です。

暴虐の限りを尽くすキメラアントの王とその配下たち。一方、カイトの死を受け入れられないゴンの肉体には大きな変化が—。

面白いです。コマ割りも粗く、絵も現代の漫画家さんの中では飛び抜けてうまいとは言えないかと思います。それでもこれだけの人気を博している理由としては、やはりそのキャラクターとストーリー展開にあるのではないかと思います。

雑魚キャラからメインのキャラまで、どのキャラも死力の限りを尽くして今の自分の状況を把握し、切り抜けようと必死に考え、悩み、戦います。この「捨てキャラがいない」というのが一つの大きな特徴ではないかと思います。

またストーリーも秀逸ですね。世界をところ狭しと駆け抜けるゴンとキルア、そして彼らの前に次々と立ち塞がる強敵たち。キャラクターの個性がまずあって、その後からストーリーがついてくる、という作品に感じられます。その上でゴンやキルアというキャラクターが単純な正義感の持ち主ではなく、実在の人間に近い感覚を持っているため、より親近感が湧く個性の持ち主のため、作品に深みが生まれています。

キメラアント編では残虐なシーンが数多くあり、多くの犠牲者も出していますが、もうすぐこれも終わりそうですね。とんでもない強さを持つメルエムを誰が倒すのか、それが気になりますが…ゴンが倒せるのか、それともいよいよゴンの父親が現れるのか…。キメラアント編も長くなりましたね。そろそろヒソカとか旅団の面々も見たくなりました。今度は簡単に連載が中断しないように願っています。


総合評価(S・A・B・C・D・Eの6段階評価):S


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