2011年07月09日

読書日記284:囮物語 by西尾維新



タイトル:囮物語
作者:西尾 維新
出版元:講談社
その他:

あらすじ----------------------------------------------
“ー嘘つき。神様の癖に”かつて蛇に巻き憑かれた少女・千石撫子。阿良々木暦に想いを寄せつづける彼女の前に現れた真っ白な“使者”の正体とは・・・?“物語”は最終章へと、うねり、絡まり、進化するー。



感想--------------------------------------------------
三か月に一冊のペースで刊行される西尾維新さんの「化物語」シリーズ。本作はその最新作です。本作の主人公は、本シリーズの主人公、阿良々木暦に惹かれる女子中学生、千石撫子です。毎回、予想を裏切るストーリー展開で読者を驚かせる西尾維新さん。今回も楽しみにしていました。

可愛いけれど内気な女子中学生:千石撫子はある日、白い蛇に巻き付かれるー。

毎回、語り手が変わる本シリーズのセカンドシーズンですが、今回の語り手は本作の主人公である千石撫子でした。これは一応、想定内ですね。物語展開は、「花物語」や「猫物語(白)」のように語り手の成長を描く、ストーリーになっています。ここら辺は実に真っ当ですが、本作ではそのエンディングに驚かされます。というか、あっけにとられます。え、こんな終わり方なの?みたいな。

掛け合いだけで進んで行く西尾維新さんの作品ですが、本作もその勢いは止まりません。一見、無害で被害者で可愛いだけの撫子の本性をいろいろな人や怪異達との会話を通して曝け出して行きます。まあもともと本シリーズ内でどこか危なそうな雰囲気を醸し出していた撫子だけに、その本性が分かっても驚きはなかったのですが、その最後の終わり方には、繰り返しになりますが、驚かされました。

本作のポイントはいくつか私的にはあるのですが、まずは撫子と月火の会話ですかね。女子中学生同士の会話なのに、月火が怖い怖い。撫子でなくても怖くなります。しかし、この逃げを許さずに徹底的に撫子を追いつめる月火はある意味、撫子を本当に心配している一番の親友なのかもしれません。

次が、撫子がぶち切れる場面です。これは本作の中で最高に笑えました。回し蹴りで教室の扉を蹴破り、クラスメイトに有象無象と呼びかける撫子。いいです、この壊れっぷり。西尾維新らしさ全開です。

そして最後が、何度も繰り返しますが、エンディング場面。え、こんな終わり方なの?このあとどうなるの?ってな感じで、余韻を残した終わり方なのですが、続きが読みたくてしょうがありません。続きは最終巻「恋物語」で語られるのでしょうね。ここら辺は、上手いです。さすが西尾維新です。

本シリーズもあと二作で終わりです。爆発的に売れていて、新刊が出るたびに売り上げランキングの十位以内に必ず入る本シリーズ。サードシーズンもありそうですね。こんな売れるシリーズを講談社さんが放っておくはずありませんものね。あと二作も、サードシーズンも楽しみです。

総合評価(S・A・B・C・D・Eの6段階評価):A


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タグ:囮物語 書評
posted by taka at 22:14| Comment(0) | TrackBack(1) | 西尾 維新 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Tracked: 2011-07-09 22:16