読書日記221:猫物語(黒) by西尾維新



タイトル:猫物語 (黒)
作者:西尾 維新
出版元:講談社
その他:

あらすじ----------------------------------------------
完全無欠の委員長、羽川翼。阿良々木暦の命の恩人である彼女はゴールデンウィーク初日、一匹の猫に、魅せられたー。それは、誰かに禁じられた遊び…人が獣に至る物語。封印された“悪夢の九日間”は、今その姿をあらわにする!これぞ現代の怪異!怪異!怪異!知らぬまに、落ちているのが初恋だ。


感想--------------------------------------------------
西尾維新さんの最新作です。本シリーズは前作の「偽物語」で終わりだと思っていたのですが、まだまだ続くのですね。本作は売り上げと同時にオリコンのほんの売り上げランキングで一位を達成しています。本を出せば常に売り上げの上位…。凄いですね。こんな作家は西尾維新さんか東野圭吾さんくらいではないでしょうか。恐るべし、西尾維新、です。

直江津高校に通う阿良々木暦の同級生、完全無欠の優等生、羽川翼は猫にとり憑かれ—。

本作は「化物語(下)」で語られることのなかった、ゴールデンウィークでの暦と翼のお話です。主要メンバーと出会う前の、いわば本編の過去の話ですので戦場ヶ原ひたぎなどの主要メンバーは出てきません。出てきませんが—「偽物語」の主人公でもあった妹二人は出てきます。

まあ西尾維新さんの作品を読んだことのある方なら御存知かと思いますが、西尾維新さんの作品ではでストーリーはあまり大きな意味を持ちません。主人公の暦と各登場人物の掛け合いが持ち味ですね。本作でもまずは妹二人と暦の掛け合いだけで約100ページ…。全300ページの1/3を使って全くストーリーが進まない話を展開しているのに、この掛け合いはこれでめちゃくちゃ面白いです。寝ている実の兄をバールで叩き起こしにくる妹、そしてそこから展開されるどこまでも軽いノリの会話、私は大好きです。

後半に入ると物語は翼を巡ってややシリアスな展開を見せます。やはり目立つのは西尾維新さんの文章のうまさですね。なんでもないことが西尾維新さんの文章にかかるとひどく重要なことに思えてきて、物語の鍵になったりします。

こういう本がオリコンの一位の常連になるとは—。どのような本が今の日本の市場で支持されるのか、潜在的なニーズがあるのか、考えさせられますね。私もライトノベルはあまり読みませんが、西尾維新さんだけはほとんど全部読んでます。それだけ面白いです。
さて、「化物語」のシリーズですが、これから約三ヶ月おきに「猫物語(白)」、「傾物語」、「花物語」、「囮物語」、「鬼物語」、「恋物語」とあと六作でるそうです。最後の「恋物語」のサブタイトルが「ひたぎエンド」。…計算されていますね。これはきっと、いや間違いなく全作買ってしまうだろうな…。「傷物語」のアニメ化も決定したそうですし、これからもどんどんアニメ化もされていくのでしょうね。講談社、さすがにうまいなあ。


総合評価(S・A・B・C・D・Eの6段階評価):A


↓よかったらクリックにご協力お願いします
にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
レビュープラス

この記事へのコメント

  • RASCAL

    TBありがとうございます。
    小説ばかりでなく、漫画も読まれるんですね。
    時々覗かせていただきます。

    私のは、基本的にはランニングのブログなのですが、それ以外の話題も織り交ぜています。
    西尾維新さんのこのシリーズはすごく好きなので、これからも、アニメの話もあわせて書いていくと思います。
    これからもよろしくおねがいします。

    2010年08月13日 08:13
  • taka

    RASCALさん、コメントありがとうございました。
    > 小説ばかりでなく、漫画も読まれるんですね。
    > 時々覗かせていただきます。
    小説メインなのですが、漫画や映画も見て時には感想を載せています。(なかなか小説だけだと書ききれないので・・・)
    またぜひいらして下さいね。

    ブログ、拝見しました。
    毎日、欠かさず更新されていて凄いですね。
    お勧めの本等ありましたら教えて下さいね。
    よろしくお願いします。
    2010年08月15日 12:01

この記事へのトラックバック

「猫物語(黒)」を読んで
Excerpt: 猫物語(黒)を読みましたので、感想などを。 面白かったっすねぇ! 私ゃ、あまりの面白さに、朝の通勤電車を降り損ねるところでしたよ。朝、本を読んでて降り損ねそうになった経..
Weblog: 丈・獅子丸の咆哮 (新館)
Tracked: 2010-08-12 00:49

西尾維新「猫物語 (黒)」
Excerpt: 西尾維新著 「猫物語 (黒)」を読む。 このフレーズにシビれた。 自分の気持ちを理性で理解するための、おためごかしって言うのかな。理由付けというよりは、こじつけだよ。好きだっていう結論ありきで、その結..
Weblog: ご本といえばblog
Tracked: 2010-10-23 11:01