読書日記204:零崎人識の人間関係 零崎双識との関係 by西尾維新
タイトル:零崎人識の人間関係 零崎双識との関係
作者:西尾 維新
出版元:講談社
その他:
あらすじ----------------------------------------------
「零崎一賊」--それは“殺し名”の第三位に列せられる殺人鬼の一賊。
零崎人識、17歳、もっとも自由だった全盛期の春。“殺し名”七名の対極に位置する“呪い名”六名--時宮病院、罪口商会、拭森動物園、死吹製作所、奇野師団、咎凪党--の寄せ集め、裏切同盟と兄・零崎双識との戦闘に、彼は否応なく巻き込まれ--
感想--------------------------------------------------
零崎人識の人間関係シリーズの三作目です。今回は兄である零崎双識との関係。殺し名第三位の零崎一賊の長兄にしてマインドレンデルと呼ばれる大鋏を武器に戦う零崎一賊最強の男、零崎双識。その活躍がふんだんに見られるかと思いきや…。うーん残念、双識はほとんど出てきませんねー。人識くんを双識と勘違いした呪い名:六名と人識くんのバトルのお話です。
呪い名六名の集団、裏切り同盟。序列一位の時宮から六位の咎凪までの全員ともが超能力のような技術を備えた異能力集団であり、その彼らが人識くんに襲いかかるわけですが…。うーん、まあこんな感じの結末だろうなあ、と思ってしまいました。
ぶっちゃけ、弱すぎます、裏切り同盟…。出てくるキャラクターがみんな何かしらの能力を持っているのでそれはとても楽しませてくれるのですが、トータルで160ページ程度なのに、そこで六人出てくるわけなのでねえ…。まあ、あまりに一人一人の登場や戦闘があっさりしていて、申し訳ないですが、多少の物足りなさは感じました。
人識くんがメインで、しかも殺人鬼として絶頂期の時代なので、彼のファンの人は非常に楽しめるのではないかと思います。ただ、他の作品のように、哀川潤や匂宮出夢のような個性的なサブキャラクターがあまり出てこないので、そういう展開が好きな私みたいな人にはいまいちですね。ただ、零崎一賊の有名どころはみんな出てきます。マインドレンデルの双識以外にも、シームレスバイアスの軋識、ボルトキープの曲識。彼らの活躍が少しは見ることが出来るので、その点は良かったです。
あと、最後に少しだけ双識が出てくるのですが、そこでの人識との絡みはなんかいいですね。やはり兄弟ですね。お兄ちゃんと弟、という感じですか。
残るは後一冊、「零崎人識の人間関係 戯言遣いとの関係」だけですね。どんな順番で読んでもいい、と書かれていますが、作品の並びを見ると、「匂宮出夢との関係」→「無桐伊織との関係」→「零崎双識との関係」→「戯れ言遣いとの関係」が正しい順のようです。人間シリーズの最終巻、楽しみです。
総合評価(S・A・B・C・D・Eの6段階評価):B
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