読書日記160:広告の基本
タイトル:この1冊ですべてわかる 広告の基本
作者:波田 浩之
出版元:日本実業出版社
その他:
あらすじ----------------------------------------------
効果的な戦略の立て方、各媒体の料金のしくみ、プロモーションの進め方、ブランディングの定石、広告効果測定の方法、AIDMAからAISAS理論への変遷、外資代理店の日本進出+すぐに使える用語集。広告ノウハウを一冊に凝縮。
感想--------------------------------------------------
先日「ウェブ進化論」を紹介しましたが、広告業界にWeb2.0がどのような影響を与えているのか、Web2.0と広告を組み合わせることでどのような可能性が生まれるのか、といったところを知りたくて本書を読んでみました。
本書は読み物ではなく、参考書形式の本です。一項目について1ページないし2ページで広告業界に関する様々なことを説明しています。内容は多岐に渡ります。広告業界について、広告業界各社の特徴、4マス媒体と呼ばれるテレビ・ラジオ・新聞・雑誌への広告の出し方、広告料の決まり方、今後の広告業界の課題・・・。まさに広告に関する基本参考書です。
本書によると、やはり近年ではインターネットの普及による影響が従来の広告のあり方を大きく変えているようですね。4マス媒体による広告効果は減少しつつあり、インターネット広告の影響が非常に大きくなってきているそうです。広告各社もインターネット広告への取り組みを重要課題として精力的な取り組みを始めている一方で、インターネット専門の広告会社もいくつも立ち上がってきているそうです。
従来の、ユーザーが一方的に情報を受け取るだけだった時代に対して、昨今ではユーザーが情報を受け取るだけでなく、自らが情報を発信し双方向的なやり取りを行うようになってきました。SNSやAMAZONに代表されるこの流れの中で広告はどのように進化して行けばいいのか?その答えはまだ出てはいないようですね。インターネットの世界の可能性がほぼ無限にあるように、その可能性も無限にあるのではないでしょうか?これからどのようなアイデアが、どこから生まれてくるのか、非常に楽しみです。現在は米のグーグルがこの業界で一歩リードしているようですが、日本企業にもぜひ頑張ってほしいと思いました。
本書、参考書としてとても使えそうです。図書館で借りて読みましたが、本書は手元に置いて使った方が効果的かとも思いました。ちなみにあらすじに書いてあるAIDMAとAISASですが、AIDMAは"Attention(注意)"、"Interest(関心)"、"Desire(欲求)"、"Memory(記憶)"、"Action(行動)" AISASは "Attention(注意)"、"Interest(関心)"、"Search(検索)"、"Action(行動)"、"Share(情報共有)"を指します。広告を見てから購買するまでのユーザーの行動を表す言葉ですが、従来はAIDMAだったのに対し、Web2.0時代ではAISASになってきているそうです。
総合評価(S・A・B・C・D・Eの6段階評価):A
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