タイトル:1Q84 BOOK 1
作者:村上春樹
出版元:新潮社
その他:
あらすじ----------------------------------------------
1949年にジョージ・オーウェルは、近未来小説としての『1984』を刊行した。
そして2009年、『1Q84』は逆の方向から1984年を描いた近過去小説である。
そこに描かれているのは「こうであったかもしれない」世界なのだ。
私たちが生きている現在が、「そうではなかったかもしれない」世界であるのと、ちょうど同じように。
感想--------------------------------------------------
もう説明の無いほど有名な、今年最も売れている作品です。この不況の中、100万部を突破しているそうですね。本作はBook1とBook2の二冊に別れていますので、二回に分けて紹介します。今回はBook1です。
マーシャルアーツのインストラクター青豆は自分の生きる"1984"年が、実際の"1984"年とは微妙に異なる"1Q84"年であることを知る。現実と非現実の世界の境界を生きる青豆と天吾。二人の世界は交わるのか・・・?
本作は"青豆"を主人公とした奇数章と"天吾"を主人公とした偶数章から構成されます。読んですぐに村上春樹さんの作品だな、と分かる作品ですね。相変わらず不思議な世界が描かれていて、その意味の多くを読者の想像力で補う必要があるのですが、密度が濃く、いつの間にか引き込まれて行きます。
読み始めたとき、この作品はどこに向かうのだろう?と少し不安に感じられました。行き先の見えない物語にページを繰る指も進まず、正直少し不安でした。でも徐々に徐々に話が進むに連れてどんどん読むスピードがあがりました。全500ページ強でさらに文章の密度が濃いためかなりの文字の量ですが、さして気にもなりませんでした。
「スプートニクの恋人
本書の中に出てくるジョージ・オーウェルの「一九八四年
1Q84年と1984年の違いは?違ってしまった理由は?"1Q84"年に生きる青豆と"1984"年に生きる天吾はどこかで交わることがあるのでしょうか?
本書の特徴は筋だけではありません。至る所で様々な象徴的な作品が使われています。ヤナーチェックの「シンフォニエッタ
本作を読んでつくづく感じたのは、このような作品は村上春樹さんにしか書けない、ということです。他の人が同じような文体で真似しようとしても、同じ作品は決して書けないでしょうね。
総合評価(S・A・B・C・D・Eの6段階評価):A
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この大ベストセラー…未だ読んでいないので参考になりました!!
『サハリン島』が話題になっていると聞きましたが、この本で取上げられていたからなのですね。因みに『サハリン島』に原案を求めた新作舞台劇がサハリンで始まっています。
1Q84ではサハリン島に出てくるギリヤーク人というのが中心的に取り上げられていました。
>因みに『サハリン島』に原案を求めた新作舞台劇がサハリンで始まっています。
そうなんですね。情報ありがとうございます。
『サハリン島』もベストセラーになっているのですね。
本書を読む限りでは少し難しそうな本ですが、機会があれば読んでみたいと思います。
またぜひコメントお願いします。