読書日記特別号:二年間のベスト10!

おかげさまでこの読書日記も始めてから2年が経ち、回数も150回を超えました。
マイペースではありますがここまで続けられたのも、こんなブログでも読んで下さる方がいらっしゃるからだと思っています。またコメントやトラバをくださった皆様含めて、本当にありがとうございます。今後もマイペースですが読んだ本を紹介していければと思います。

 今回は二年突破記念として、この二年間で紹介した本/マンガ/映画の中から、私の独断と偏見でベスト10を選んでみました。どの作品も作者の思いが込められた素晴らしい作品で、人によっていろいろと意見はあると思いますが、あえて選んでみました。ご参考になればと思います。

では、第十位から!

第10位:チョコレートコスモス(読書日記44)
 恩田陸さんの作品です。ガラスの仮面をモチーフにした作品。恩田陸さんの作品としては終わり方がとてもすっきりしていて、さわやかな読後感の作品でした。描写力は抜群で、読み終わるのが惜しく感じられるました。

第9位:告白(読書日記108)
 言わずと知れた湊かなえさんの本屋大賞受賞作品。次にどうなるのか?と、ぐいぐいと読者を引き込み、最後まで目が離せませんでした。決してハッピーエンドではないのですがこの読者を引きつける構成は非常に魅力的です。今後の作品にも期待です。

第8位:風が強く吹いている(読書日記143)
 三浦しおんさんの駅伝を題材とした青春作品。「半年で箱根駅伝に出る!」という寝言のような宣言に一念発起してがんばるみんなの姿がとてもさわやかでいいです。べたべたな青春物語なのに、それを感じさせません。今度映画化もされます。学生さんとか若い人にはぜひお勧め!

第7位:ダークナイト(映画日記17)
 ヒーズ・レジャーの遺作となった映画。「悪とは何か?正義とは何か?」根源的な問いかけを続ける彼が演じる邪悪の象徴、ジョーカーの存在感が凄まじいです。ヒース・レジャー、モーガン・フリーマン、ゲイリー・オールドマン・・・アメコミ原作のアクション映画でありながら脇を固める派俳優陣の演技が素晴らしく、軽さを感じさせない、重厚な超一流の映画になっています。

第6位:イエスタデイをうたって(コミック日記14)
 私の好きな作品。劇画調の絵でありながら微妙な距離感、すれ違い、といった、登場人物の心の距離感の描き方が抜群にうまいです。いらいらさせながらもついつい続きが気になってしまう作品です。各登場人物の恋愛へのスタンスの違いまで丁寧に描き分けているこの人物描写の巧みさには脱帽です。

第5位:3月のライオン(コミック日記30)
 「はちみつとクローバー」の作者、羽海野チカさんの作品。ハチクロに負けず劣らず、レベルの高い作品です。主人公:桐山の心の心理描写はいつもながら素晴らしい。心に傷を負った登場人物達がどうやってその心の傷を癒して行くのか。今後の展開がとても楽しみです。

第4位:おくりびと(映画日記25)
 こちらも言わずと知れた、本木雅弘さん主演のアカデミー賞外国語作品賞受賞映画。山形を舞台に全編を通して優しい雰囲気が漂います。人間が必ず迎える「死」を通して人間の生き方や家族の絆を見つめ直す優しい気持ちになれる作品です。個人的には山崎努さんがGood。

第3位:赤朽葉家の伝説(読書日記61)
 桜庭一樹さんの重厚な長編小説。地方の名家で製鉄業を営む赤朽葉家の三代の女性、赤朽葉万葉、赤朽葉毛鞠、赤朽葉瞳子の生き方を描いた小説です。時代に翻弄されながらも強く、たくましく生きる女性の姿がうまく描かれています、女性・少女の描き方にかけては桜庭一樹さんは超一流ですね。各時代によって女性の生き方の違いをうまく表現しています。

第2位:インシテミル(読書日記145)
 米澤穂信さんのミステリー作品。単純に、何も考えずに、純粋に、ミステリーとして読める作品で、いろいろ考えずにとにかく面白く、あっという間に読めました。登場人物、舞台、トリック、設定、どれをとっても素晴らしい。古典ミステリの良さを思い出させてくれる作品でした。

第1位:ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ (読書日記122)
 滝本竜彦さんの作品。青春時代独特の行き場の無いいらだち、怒り、そういった物を良く表現できています。ラノベのような軽い文章なので人によって好き嫌いが分かれるかもしれませんが、私は気になりませんでした。読みやすいので何度も読み返していますが、やはり面白いです。

 ・・・ということでした。書いていて思ったのですが、やはり上位に来るのは「おもしろい」作品ですね。「深い」とか、「考えさせられる」作品もいいのですが、やはり純粋に「おもしろい」と思える作品を人間は手に取るものなのだな、と思いました。
 今後もよろしくお願いします。

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