映画日記24:時をかける少女
タイトル:時をかける少女
監督:細田守
出版元:
その他:
あらすじ----------------------------------------------
高校2年生の紺野真琴(声・仲里依紗)はある夏の土曜日の実験室で不思議な体験をし、それ以来時間を跳躍するタイムリープの力を身につけてしまう。はじめはそれを巧みに利用して日々を楽しんでいた彼女だが、仲良しの同級生・千昭(声・石田卓也)から告白され、それを強引になかったことにしようと時を遡ったときから、運命の歯車が狂い始めていく…。
感想--------------------------------------------------
この夏に公開される「サマーウォーズ」というアニメ映画をご存知でしょうか。本作「時をかける少女」はこの「サマーウォーズ」のスタッフが三年前に制作した作品です。当時、同時期に宮崎アニメ「ゲド戦記」が公開されていたのですが、本作は「ゲド戦記」を上回る高い評価を得ていて驚いた覚えがあります。
本作、原作は言わずと知れた筒井康隆さんの有名な同名小説「時をかける少女」です。原作も読みましたが、本作、ストーリーの大筋はそのままに、うまく現代風にアレンジされていますね。主要人物を演じる声優さんたちもとてもうまいと感じました。
時を戻る「タイムリープ」の力を手に入れた真琴。都合の悪いことをなかったことにするために何回も時間を超えていくが・・・。
本作、時を超える「タイムリープ」の所ばかりに目が行ってしまいますが、ポイントは青春小説であるという点ですね。大切な人との出会いと別れを通じて成長していく真琴をとてもうまく描いていると感じました。
原作のいいところはそのままに、時にスピーディーに時にユーモアを交えて、時には涙さえ誘わせます。友情、恋愛、そういったものを通じて成長していく一夏の物語、といったところでしょうか。主人公の真琴がとても前向きで元気なので、見ているととても楽しくなってきますし、見終わった後にとてもすっきりとする、いい映画です。
本作、脇役として原作の主人公も登場します。こういったところもいいですね。サマーウォーズを観る前に、どうでしょうか。埋もれた傑作、という印象の作品です。
総合評価(S・A・B・C・D・Eの6段階評価):A
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