読書日記144:三匹のおっさん by有川浩



タイトル:三匹のおっさん
作者:有川浩
出版元:文藝春秋
その他:

あらすじ----------------------------------------------
「三匹のおっさん」とは…定年退職後、近所のゲーセンに再就職した剣道の達人キヨ。柔道家で居酒屋「酔いどれ鯨」の元亭主シゲ。機械をいじらせたら無敵の頭脳派、工場経営者ノリ。孫と娘の高校生コンビも手伝って、詐欺に痴漢に動物虐待…身近な悪を成敗。


感想--------------------------------------------------
 「図書館戦争」シリーズで有名な有川浩さんの作品です。これまでのシリーズとはだいぶ趣の異なる作品でしたが、有川浩さんのウリである「大人も楽しめるライトノベル(ラブコメ)」のテイストは健在です。

 定年したかつての三人の悪ガキ、キヨ、シゲ、ノリはそれぞれの特技を生かして身近な悪を成敗していくー!

 本作、「三匹のおじいさん」ではなく「三匹のおっさん」であるところがミソですね。「定年を迎えたくらいではまだまだおじいさんなんて呼ばせない!」という最近の元気な高齢者の心意気が伝わってくるような作品です。
 この三人に加えて祐希と早苗の高校生カップルも初々しくて、「三匹のおっさん」だけではどうしても野暮ったくなる話に瑞々しさと明るさを与えています。

 本作は全六章構成で、各章でそれぞれ難題を三匹で解決していきます。各章の難題は詐欺だったり暴行事件だったり、恐喝だったり、結構重いのですが、そこは有川浩さん、陰惨にならない程度の重さで上手く話をまとめているなあ、と思いました。

 「図書館戦争」シリーズのノリの軽さを受け継ぎつつ、ポップで明るい老人達の姿を描いた本作、高齢者のファンが多いこともうなずけるできだと思います。・・・それにしても、いつも思うのですが有川浩さんは恋愛シーンの描写が上手いですね。恋する人たちの心情描写が繊細でいつも凄いと思います。


総合評価(S・A・B・C・D・Eの6段階評価):A


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