タイトル:桐畑家の縁談
作者:中島京子
出版元:マガジンハウス
その他:
あらすじ----------------------------------------------
「結婚することにした」 妹・佳子の告白により、にわかに落ち着きをなくす姉・露子(独身)。寡黙な父、饒舌な母、そして素っ頓狂な大伯父をも巻き込んだ桐畑姉妹の悩ましくもうるわしき20代の日々。「さようなら、コタツ」の著者がもどかしいほどの姉妹の人生を、ユーモラスな視点で綴った作品。
感想--------------------------------------------------
これまた初めて読む作家さんです。190ページ程度と読みやすい本でした。
妹・佳子が結婚することにしたのは台湾人のウ・ミンゾン。いつも姉・露子の後ろに付いて歩いていたはずの妹は、気付くとどんどん先に進んでいってしまうー。
妹の結婚を機に自分の恋愛や人生を見直していく姉・露子。その姉の姿を中心に、両親である桐畑夫妻や大伯父の姿をユーモアと切なさで描いた作品です。
ストーリー自体は悪くはないと思うのですが、どうもいまいち登場人物が好きになれません。主人公である姉・露子があまりにも後ろ向きだからでしょうか・・・?寡黙な父、饒舌な母と、各登場人物がうまく色分けされているのですが、いまいち噛み合っておらず、引き込まれるストーリーになっていないところが残念です。
結婚を決めて、式次第も決めて、いつも自信なさげだった妹は、いつの間にか自分より先を歩いていくー。そんな妹に驚かされ、焦りを感じながらも、自分の生き方、恋愛を振り返っていくー。妹を持つ女性の方は我が事のことのように感じられる方もいるかもしれませんね。晩婚化が進む現代で20代にしてここまで思い詰める人も少ないかもしれませんがー。
本作、家族の描き方はいいなあと思います。ほのぼのとしていて、どことなくユーモアがあって。ただ、作者の伝えたいことが完全には伝わってきません。あと、一文が非常に長くて読み辛いところがありました。これはこの作者の持ち味だとも思うのですが、読んでてどこで文が終わるか分からず、読みにくいな、と感じてしまいました。もう少し枚数をかけて、じっくりと桐畑家の面々を描いていただけたら、より面白くなったのではないかと思います。
総合評価(S・A・B・C・D・Eの6段階評価):C
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