タイトル:HELLSING 10
作者:平野 耕太
出版元:少年画報社
その他:
あらすじ----------------------------------------------
英国で発生する不可解な吸血鬼事件。ヘルシング機関のインテグラルは吸血鬼アーカード、セラスと共に解決に当たってきたが、その黒幕がナチス残党の「ミレニアム」であることを知る。バチカン、ヘルシング機関、ミレニアム、三つどもえの戦いが始まる!!
感想--------------------------------------------------
また一つ、名作が幕を閉じました。HELLSING、全10巻でその壮絶な物語に幕を下ろしました。本作、日本だけでなく海外でも評価が高いと聞いたことがあります。確かに海外向きの絵と物語だと思います。
本作、何より凄いのは物語後半に見せる濃密な血と死の表現です。ロンドンを舞台に繰り広げられる壮絶な戦いは何万人もの命を巻き込んでいき、その命がアーカードという一人の吸血鬼に集約されていき凄まじい密度となって物語の密度を高めていきます。血と死の表現と言うといつも「ベルセルク
また絵も非常に特徴的です。常に絵の中に漂う闇の気配、死の面影。濃淡の無い白と黒の二色のべた塗りをうまく使って光と影を見事に表現しています。物語後半では線の表現もほとんどないのではないでしょうか?切り絵や版画を連想させます。
数百万の命を飲み込んだアーカードはどうなるのか?その最後は?ぜひ未読の方はご覧ください。私的には終結の仕方があまりにあっけなかったのがちょっと残念でしたが、この物語はこれ以上は続けられないですね。ロンドン編を上回る規模の戦闘は書くことは難しいでしょうし、書く必要も無いと思います。
さて次はどんな作品を出してくれるのでしょうか?光と闇、命と死。今度は白と黒をどんな風に使ってくるのか、楽しみです。
総合評価(S・A・B・C・D・Eの6段階評価):A
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タグ:HELLSING

