2014年11月29日

コミック日記138:3月のライオン (10)



タイトル:3月のライオン (10)
作者:羽海野チカ
出版元:白泉社
その他:

あらすじ----------------------------------------------
零と同じ高校に進学し、充実した日々を送るひなた。3年になり、やり直した高校生活を自分なりに振り返る零。2人のもとに思わぬ人物が現れて…。珠玉の第10巻!!

感想--------------------------------------------------
「3月のライオン」の十巻です。この作品は本当に面白いです。一年以上空いての、待ちに待っていた十巻ですね。

ひなたが無事に零と同じ学校に入学し、新しい高校生活が始まる。一方で川本家には望まれぬ訪問者が現れた−。

前作、「ハチミツとクローバー」に並ぶ十巻です。しかし物語りはまだまだ続いていきそうで、この作品がまだまだ読めるかと思うとそれは大きな喜びだったりします。

いじめを克服し、笑顔で零と高校に通えるようになったひなた。その高校生活は楽しくかつての辛さは微塵も見られません。しかし一方でまた新しい問題が川本家に来訪します。そしてその問題者への対峙の仕方に零の成長が見られますね。かつては自分のことだけを考え、他人の問題に首を突っ込むことなどなかった零。その零が他人のために奮闘していきます。

棋士として、そして人として成長を続ける零。そしてその零と同じように成長していく川本家の面々をはじめとする零の周囲の人々。その成長の表現方法や、一人一人の生き方を丁寧に描く描き方などは本当にうまいと感じます。本書後半の「望まれぬ来訪者」の話もそうですが、実は物語前半に出てくる零の対局者、入江の生き方の描き方も非常にうまい、と感じます。一人一人の生き方、考え方をどこまでも深く、丁寧に描くこのスタイルには本当に脱帽です。

自分の居場所を見つけ、未来に少し希望を見出すことができてきた零。そして身を挺して世話になっている川本家を守ろうとする零。傷付き、ゼロになった零は、周囲の人々のおかげでだいぶ復活できてきたのではないかと思います。そしてその復活の過程をここまで丁寧に描けている3月のライオンはやはりいい作品だ、と素直に思います。

いろいろと面白くなりそうな展開ですが、、、この先の物語の展開にも目を離せませんね。あと書きをみると作者は入院されたりもしているようですが、ぜひ健康になって続きを書いてほしいです。

総合評価(S・A・B・C・D・Eの6段階評価):S
レビュープラス
posted by taka at 23:08| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする