2014年08月16日

読書日記500:スルーされない技術 by石田 章洋



タイトル:スルーされない技術
作者:石田 章洋
出版元:かんき出版
その他:

あらすじ----------------------------------------------
著者が人気放送作家として、30年近く続けられてきたのは、相手の心を一瞬でつかむ、つかんだら離さない、次回も観たい(会いたい)と思わせる、この3原則を体得したからです。本書では、この3原則をビジネスや日常生活で応用できるようにアレンジした「スルーされない技術」を公開しています。



感想--------------------------------------------------
本書はレビュープラス様から献本いただきました。いつもありがとうございます。

先日ご紹介した「企画はひと言」と同じ著者、放送作家である石田章洋さんの著書です。「世界ふしぎ発見!」や「TVチャンピオン」「とくダネ」といった人気番組の企画・構成を担当されている著者が、「発言をスルーされない技術」について書かれた本です。

まず感じたのは「スルーされない技術」という本書のタイトルの上手さです。FacebookやLINE、Twitterなどで発言者にとって最も恐ろしいのは、「自分の発信に対して何のリアクションもない」=「スルーされること」です。本書のタイトルはまさにその現代人の心理を巧みに付いたタイトルだと感じました。

本書の構成は至ってシンプルです。「「スルーされる人」と「されない人」の違いとは?」から始まり、各章で「スルーされない伝え方」や「まとめ方のコツ」などを五つ〜七つ程度の項目にまとめて各項目を数ページで説明しています。至ってシンプルな分、読みやすく、「企画はひと言」もそうでしたが本書もあっという間に読めてしまいます。

個人的には、最後の二章、「また会いたいと思わせる話の締めくくり方」、「明日から使える”伝え方”」はそのままビジネスの場でも使えると感じました。伝え方、話し方、これはいわゆる”コミュニケーション”ですが、どのようなビジネスの場でも最も重要なのはこの”コミュニケーション”ではないかと思います。そのコミュニケーションの方法について非常に分かり易くまとめられていて、少し事前に練習してそのまま使えば、ビジネスの場での印象が全く変わるのではないかと感じました。

しかし、私が本書を読んでいて最も印象に残ったのは、実は本書の実質的な中身ではなく、最後の「あとがきに代えて」の部分と、途中のコラム「話すとは”放す”ことである」です。


「何を伝えるか」だけではなく、「どう伝えるか、もののいいよう、組み立て、流れが大事なんだ」ということを思い知った。

本当の自分を”放す”こと。これがコミュニケーションの原点なんだ。


この二つの文章は胸に刺さります。
伝えたいことはよくわかる。でもその言い方で損をしている人はきっと誰の周りにもいると思います。またもしかしたら気付かないだけで自分自身もその一人かもしれない、なんて考えたりもします。伝え方を鍛えるには、自分が話している言葉を思い出して文章として書き、読むことがいいのではないかと感じました。自分の言葉を文章として読むと、自分の言い方・伝え方を客観的に見ることができて、自分の伝え方が他者にどのように伝わっているか、確認できるんじゃないかとも思います。

本当の自分を”放す”こと。
これはコミュニケーションの原点でありながら、最も難しいことではないかと思います。気取らずに、飾らずに、かといって失礼にならずに自分の本心を”放す”こと。そもそもが自分の本心を伝えるということは非常に勇気のいることでもあり、できている人も多くはないのではないかと思います。難しいことですが、しかし一方で本当の自分を”放す”ことができていないと、言葉に真実味や説得力が加わりません。

放たれた言葉はもう元には戻らない。

この言葉も刺さりますね。本心ではなくても口から出た言葉、放たれたメールや投稿はそのまま相手に伝わります。「自分を放つこと」。究極的にはこれが本当にうまくできるようになることがコミュニケーションを鍛える目的ではないかと感じました。

「企画はひと言」もそうですが、本作も読みやすく、何より短いながらも考えさせられることの多い本でした。落語家→放送作家という経歴の著者ですので、まだまだ引き出しは多そうです。また新しい本がでたら読んでみたい、と感じました。


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*気がついたら読書日記も500回を数えました。記事を読んで下さったあなた、ありがとうございます。2007年8月からスタートしましたので、ちょうど7年で500冊=約年70冊平均ですね。本ブログを続けていたからこそ、いろいろな本に出会え、本を通じて気付かされたこと、成長したことがあったと感じています。これからも読んだ本を出来る限り真摯に紹介していければと思いますので、引き続きどうぞよろしくお願いします。
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総合評価(S・A・B・C・D・Eの6段階評価):A


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posted by taka at 21:20| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする