2011年12月03日

読書日記316:「わたしはわたし!」セルフ・ラブで幸福の扉を開ける15の鍵 by溝口あゆか



タイトル:「わたしはわたし!」セルフ・ラブで幸福の扉を開ける15の鍵
作者:溝口あゆか
出版元:ジュリアン
その他:

あらすじ----------------------------------------------
本場イギリスで学んだ「スピリチュアル心理学」で大人気カウンセラー溝口あゆか待望の最新刊! 今度のキーワードは“セルフ・ラブ”そのままのあなたを愛することができればいいんです。 世界一簡単で、世界一効果的な「幸せの見つけ方」がこの本にあります。



感想--------------------------------------------------
レビュープラス様から献本いただきました。いつもありがとうございます。

本書は「スピリチュアル心理学」を提唱されている著者による本になります。幸福の扉を開けるためのキーワードとして使われているのは「セルフ・ラブ」。日本語に直すと「自己愛」となるそうですね。こういった「スピリチュアル」という分野の本を読むのは初めてなので楽しく読ませていただきました。

本書は「セルフ・ラブがどうして幸せを呼ぶのか」、「自分を好きになるメリット」、「セルフ・ラブ習得のための15の鍵」、「自分の中にある愛とつながる」の全四章から成ります。メインは第三章ですね。さやか、という名前のOLを主人公とした物語を通じて「セルフ・ラブ」への理解を深めていきます。

本書で言っていることを一言で言うと、「あるがままの自分を受け入れる」ということになるかと思います。自分を愛し、あるがままの自分を受け入れることで、幸せへの扉は開かれる、という趣旨です。自分を愛する余裕を持つことで、初めて他人への愛も育むこともできる。言っている内容にはなるほど、と思わされます。

「スピリチュアル」や「セルフ・ラブ」という言葉だけを聞くと、なんとなく精神的なもの、霊的なものを思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし本書で書かれている内容は非常に科学的で合理的です。ところどころに挿入されるChaptre PointsやCommentaryでは著者が数々のカウンセリングの経験を通じて得た知見や、カウンセリング・セラピーの分野の理論的な意見が多く書かれていて、精神分析の専門家の意見を聞いているようです(実際にそうなのですが)。精神的、霊的なものを扱っているように見えながら、その実、中身は理論や経験に裏打ちされているため、信頼性が高く、なるほど、と納得の行く内容になっています。

自分を受け入れ、自分の感情をしっかりと見つめ、自分の心の本当の声に耳を傾ける。
本書で言っているこれらの手法は「自分を客観的に見つめる」「自分に優しくする」ということになるかもしれません。自分という個人をしっかりと見つめなおす、ということにもつながるかもしれません。

「正しさよりも幸せを選ぶ」など本書では示唆に富んだ多くの話が掲載されています。その中でも私の中にとりわけ印象に残ったのは「小波と大海の話」です。「大海に行けば幸せになれる」と聞いた小波は大海を探し続けますが、最後になって自分もその大海の一部なのだ、ということに気がつく、という話です。この話を読むと、「我々人間も宇宙の一部なのだ」という言葉をすんなりと飲み込むことができます。この理屈を発展させて、我々自身も宇宙の一部であり、我々自身が思っている以上に大きな能力を秘めた存在なのだ、という言葉にも頷くことができます。

人間は自分を受け入れ、しっかりと見つめることができたときに想像以上の力を発揮でき、幸せになることも出来る。
本書を通して書かれているこのことは私に一流のプロスポーツ選手や芸術家などの姿を想像させます。自分としっかりと向き合い、自分の感情を受け止め、認めることでそれまで以上の力を発揮し、予想以上の結果を導き出せる−。一流といわれる人々は常にこのようにして自分を見つめ、自分の内なる声に耳を傾け、自分と折り合いをつけていっているのでしょう。しかしこのような能力は人間であれば誰しもが持っているものなのですね。大切なことは無理をすることではなく、しっかりと自分を見つめ、受け入れ、愛することなのだと論理的にしっかりと理解させてくれる本書は、自信をなくしがちな現代を生きる人にぜひお勧めの本と言えると思います。

総合評価(S・A・B・C・D・Eの6段階評価):A


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レビュープラス
posted by taka at 01:12| Comment(0) | TrackBack(1) | ノンフィクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする