2011年06月29日

コミック日記65:スティール・ボール・ラン 24 by荒木飛呂彦



タイトル:スティール・ボール・ラン 24
作者:荒木飛呂彦
出版元:
その他:

あらすじ----------------------------------------------
大統領を倒し、その野望を食い止めたジョニイ。だが、一瞬の隙を突かれ、何者かに遺体を奪われてしまった! 犯人を追う中、いよいよレースはFinal STAGEに突入する。レース、遺体争奪戦、そして世界の行方は-!?


感想--------------------------------------------------
「スティール・ボール・ラン」の完結巻です。少し前に出た本ですが、感想を乗せてみました。「スティール・ボール・ラン」という漫画の題名に馴染みの無い人でも、「ジョジョの奇妙な冒険」と言えば分かる人は多いのではないでしょうか。本作は「ジョジョの奇妙な冒険」の第七部に相当します。

アメリカ大陸を西から東へ馬を使って横断するスティール・ボール・ランレース。このレースに参加したジョニイ・ジョースターは鉄球を駆使して回転を自在に操るジャイロ・ツェッペリと出会い、旅を共にすることになる。道中、スタンドを駆使する敵たちの攻撃を受けるジョニイ達は無事にレースを終えることができるのかー。

 ジョジョの奇妙な冒険は本作を読んだことで全ての部、全巻読んだことになります。一部から六部までは各登場人物につながりがあったのに対して、本作「スティール・ボール・ラン」では登場人物達がこれまでの物語と完全に切り離されており、個別の物語となっています。しかし、それでもジョジョらしい登場人物は数多く出てきますね。スタンド能力も健在です。こう言ったところがシリーズ通してのファンにはたまりませんね。

 長らく週刊少年ジャンプで連載されていたジョジョの奇妙な冒険は、他の漫画と一線を画す存在だったと私は思っています。当時はキャプテン翼キン肉マンドラゴンボールSLAM DUNK、といった読者に夢と希望を与える、少年マンガの王道のストーリーの漫画が多かったですが、本作はだいぶ路線が違い、また路線が違うにもかかわらず多くのコアなファンを獲得していました。特に私が惹き付けられるのはどのような登場人物にも必ずその人をその人足らしめる背景となるストーリーが用意されており、各登場人物の設定に手を全く抜いていない点です。本作ではラスボスのような立ち位置にヴァレンタイン大統領という存在が現れますが、ストーリーを読むと彼さえも完全な悪役ではなく、拷問により死んだ父の思いを強く受け継いでいることがよくわかります。これが単純にスタンドを駆使した人間同士の異能力バトルだったらきっとここまで読者を惹き付けないでしょうね。作者が謳っている「人間讃歌」が物語の根底にあるからこそ、このシリーズはファンを多く獲得しているのでしょう。

またストーリー自体も決してご都合主義で描かれはいません。道中、数多くの敵と対決し、彼らを倒して行きますが、同時にこちらも多くの仲間を失っていきます。決して敵だけがやられるのではなく、その代償として多くの味方も失い、彼らの残したものを乗り越えて、進んで行くのですね。こう言った描き方は見事です。

あとはやはり第三部から登場したスタンドでしょうね。最初のうちは能力も炎を操る、とか普通のものでしたが部が進むにつれてとんでもない能力を持つスタンドが次々と現れて行きます。そして彼らとジョジョと仲間達の息詰まる攻防戦。これがやはり本作の真骨頂でしょう。

本作は大統領を倒して一件落着かと思いきや、大統領を越えるラスボスがいました。そのラスボスはジョジョの永遠のライバルのあいつ、そしてスタンドはー。ああ、こいつか、こいつがここで出てくるのか、ああこんな攻撃もしていたな、懐かしいな。そんな風に思いながら最終巻は読みました。こいつをここで登場させるとは、流石、荒木飛呂彦さん、ファンの期待を裏切りませんね。まだ七部が終わったばかりですが、さっそく次回作を読みたくなりました。

ちなみに、次回の週末の更新は都合によりスキップさせていただきます。
次回更新は7/6(水)の予定です。


総合評価(S・A・B・C・D・Eの6段階評価):A


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posted by taka at 21:41| Comment(0) | TrackBack(0) | JOJO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする