2008年10月29日

読書日記95:阪急電車



タイトル:阪急電車
作者:有川浩
出版元:幻冬舎
その他:

あらすじ----------------------------------------------
恋の始まり、別れの兆し、そして途中下車……関西のローカル線を舞台に繰り広げられる、片道わずか15分の胸キュン物語。大ベストセ ラー『図書館戦争』シリーズの著者による傑作の連作集。


感想--------------------------------------------------
 「図書館戦争」シリーズで有名な有川浩さんの作品です。「阪急電車」というタイトルの通り、阪急電車 今津線が舞台の軽い恋愛小説です。宝塚駅からスタートし、西宮北口駅までの8駅×往復分の計16の章から構成されています。各章毎の登場人物が前後の章の登場人物と微妙にかかわり合いながら話が進んでいきます。

 阪急電車内での出会いをきっかけに始まる恋、終わる恋。様々な恋の話を中心に作品は展開して行くのですが、そこはやはり女性作家さん、特に女性の視点から見た恋愛の話が抜群に面白いです。
 私が最も面白いと思ったのは、恋人を寝取られた女性が、仕返しのために相手の結婚式に白いドレスで乗り込む話。花嫁よりも目立つ衣装で結婚式に乗り込み、「結婚式を絶対にいい思い出などにさせない」という執念を見せる当たり、女性は男性より全然怖い、と感じさせました。
 この方の作品はべたべたなラブコメチックな恋愛を描いている作品が多いのですが、案外こういったドロドロした恋愛を描いても面白いのではないか?と感じました。

 恋愛の話も多いのですが、他にも乗り合わせた人の一言をきっかけに別れを決意した女子大生の話や、亡くなった旦那さんとの思い出の犬の話など、恋愛とは少し違いますが、いい話が多いですね。今津線沿線の各駅の風景も随所に描かれていて、今津線を知っている人はうなずきながら読めるのではないでしょうか?

ページ数も200ページ程度とあっさりしていて、読みやすい本でした。

総合評価(S・A・B・C・D・Eの6段階評価):A


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posted by taka at 22:11| Comment(0) | TrackBack(1) | 有川 浩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする