2008年08月20日

映画日記14:秒速5センチメートル



タイトル:秒速5センチメートル
監督:新海誠
その他:

あらすじ----------------------------------------------
小学校の卒業と同時に離ればなれになった遠野貴樹と篠原明里。二人だけの間に存在していた特別な想いをよそに、時だけが過ぎていった。
そんなある日、大雪の降るなか、ついに貴樹は明里に会いに行く……。
貴樹と明里の再会の日を描いた「桜花抄」、その後の貴樹を別の人物の視点から描いた「コスモナウト」、そして彼らの魂の彷徨(ほうこう)を切り取った表題作「秒速5センチメートル」。3本の連作アニメーション作品。


感想--------------------------------------------------
 ここでも紹介しました、「ほしのこえ」、「雲のむこう、約束の場所」の新海誠さんの作品です。2007年の作品ということですので、三作の中では最新の作品になりますね。

 本作は、一組の男女の恋愛を描いた三編からなる短編集になります。中学時代を描いた「桜花抄」、高校時代を描いた「コスモナウト」、そして大人時代を描いた「秒速5センチメートル」。全部で一時間という、少し短めの作品ですが、誰もが経験あるであろう少年・少女時代の淡い恋をノスタルジックで美しい画像を駆使して描き出しており、他二作に劣らぬ素晴らしい出来だと思いました。

 本作のタイトルになっている「秒速5センチメートル」とは、桜の花びらが舞い落ちる速度のことを指しているそうです。本作品ではロケットが重要な要素としてでてきますが、そのロケットを運ぶ貨物列車の速度は「時速5キロメートル」とか、この作品には様々な速度が出てきます。

 桜の花びらの舞い散る速度は「秒速5センチメートル」、ロケットを運ぶ貨物列車の速度は「時速5キロメートル」。では、人が初恋を、愛しい人を忘れて、思い出となるまでの速度はどの程度なのか?逆に、二人の間が縮まって行くまでの速度は・・・?そういったことを描きたかった映画なのだと思います。
 本作、小学生・中学生時代は恋人だった二人ですが、結ばれること無く大人になって行きます。そして、最後にはお互いへの恋心を思い出に変えて、二人とも新しい道を歩き始めます。二人が新しい道を歩き始めるまでに、費やした時間、速度の描き方が素晴らしいです。

 そして、何よりも私が感動したのは、最後に流れる山崎まさよしさんの「One more time, One more chance」の曲と、この曲にのせて蘇る様々な思い出の場面です。過去の思いではどんなものでも美しく蘇るものですが、特にこの監督のてによって画像化されると、大変美しいものとなっています。
 次回作もとても楽しみです。

総合評価(S・A・B・C・D・Eの6段階評価):S

posted by taka at 21:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする