2008年07月13日

映画日記13:雲のむこう、約束の場所



タイトル:雲のむこう、約束の場所
監督:新海誠
出版元:
その他:

あらすじ----------------------------------------------
"日本が南北に分断された、もう一つの戦後の世界。米軍統治下の青森の少年・藤沢ヒロキと白川タクヤは、同級生の沢渡サユリに憧れていた。彼らの瞳が見つめる先は彼女と、そしてもうひとつ。津軽海峡を走る国境線の向こう側、ユニオン占領下の北海道に建設された、謎の巨大な「塔」。いつか自分たちの力であの「塔」まで飛ぼうと、小型飛行機を組み立てる二人。

だが中学三年の夏、サユリは突然、東京に転校してしまう…。言いようのない虚脱感の中で、うやむやのうちに飛行機作りも投げ出され、ヒロキは東京の高校へ、タクヤは青森の高校へとそれぞれ別の道を歩き始める。

三年後、ヒロキは偶然、サユリがあの夏からずっと原因不明の病により、眠り続けたままなのだということを知る。サユリを永遠の眠りから救おうと決意し、タクヤに協力を求めるヒロキ。そして眠り姫の目を覚まそうとする二人の騎士は、思いもかけず「塔」とこの世界の秘密に近づいていくことになる。

「サユリを救うのか、それとも世界を救うのか」
はたして彼らは、いつかの放課後に交わした約束の場所に立つことができるのか…。


感想--------------------------------------------------
" "これもWOWOWで放映されているのを見ました。

 ここでも紹介しました「ほしのこえ」の監督、新海誠さんのアニメ作品です。本作品は91分と長編作品となっています。

 同級生の少女と天まで伸びる塔。この二つにあこがれる中学生の少年は、その友人と飛行機を作り始め、あこがれの少女に、「いつか君を乗せて雲のむこうのあの塔まで飛んでいく」と、約束します。中学卒業後、眠りから覚めることない病に倒れ病室のベッドの上で夢の中で一人で生きることになった少女と、なんとか約束を果たそうとする少年。そして、科学者となったその友人。三人の姿を通して、時を経ても色あせることのない、「つながり」をこの監督は表そうとしているように見えます。

 「ほしのこえ」では携帯電話を「つながり」の象徴として用いていましたが、本作では「夢」がその象徴となっています。夢の中で一瞬だけ「つながる」ことのできる少年と少女。何年たっても一途に彼女を想い続ける少年の姿がいじらしいです。

 この作品、また科学的な言葉もや要素も含まれています。「平行世界」や「宇宙の見る夢」とか。こういう要素も本作の幻想的な雰囲気を増していますね。
 誰しもこの少年のように、少年・少女時代には美しい思い出を持っているものかと思います。この監督はその美しい思い出をさらに美しく画像として描き出すことが非常に上手いです。そして、その画像とノスタルジックなストーリーが感動を誘います。

 本作は、ストーリーも私は好きですが、なによりその画像、とくに空の絵が素晴らしいと思いました。空の描写が素晴らしいアニメというと、私は真っ先に宮崎駿さんの「天空の城ラピュタ」が浮かぶのですが、それ以上の出来かもしれません。(まあ、時代の違いもありますが。)他にも、水に沈んだ駅、丘の上の工場、空を舞う飛行機などノスタルジックで美しい画像が多いですね。
 もう一作「秒速5センチメートル」もぜひ見てみたいです。

総合評価(S・A・B・C・D・Eの6段階評価):S

posted by taka at 16:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする