2008年06月22日

読書日記66:チルドレン



タイトル:チルドレン
作者:伊坂幸太郎
出版元:講談社
その他:

あらすじ----------------------------------------------
「俺たちは奇跡を起こすんだ」独自の正義感を持ち、いつも周囲を自分のペースに引き込むが、なぜか憎めない男、陣内。彼を中心にして起こる不思議な事件の数々―。
何気ない日常に起こった五つの物語が、一つになったとき、予想もしない奇跡が降り注ぐ。ちょっとファニーで、心温まる連作短編の傑作。

感想--------------------------------------------------
お馴染みの伊坂幸太郎さんの作品ですね。WOWOWで坂口憲二さん主演でドラマかもされたそうです。
本作品は、「バンク」、「チルドレン」、「レトリーバー」、「チルドレンU」、「イン」の5作品から構成される短編集です。短編集といっても登場人物はほぼ共通していて、簡単に言ってしまうと”陣内”を中心とした物語となっています。各話ともそれぞれ異なった陣内の友人の目線から話が描かれています。どの話にも登場する陣内に翻弄される人たち・・・。一見身勝手なようでいて、本質を突いて憎めない陣内のキャラクターの描き方がとても見事です。(実際にいたらかなり迷惑な人だと思いますが・・・。)
 ユーモアとウィットに富んだ会話、予想のできないストーリーの展開、読後には暖かい気持ちになれるラストの締め方など、さすがとしかいいようがありません。
 この「チルドレン」はこの方の作品では「砂漠」に似ているかもしれませんね。サスペンスではなく、ユーモアとウィットに溢れた短編集です。
 特に気に入ったフレーズはタイトルのチルドレンに関連した陣内のセリフ。「子供のことを英語でチャイルドと言うけれど、複数になるとチャイルズじゃなくて、チルドレンだろ。別物になるんだよ。」だから集団になると子供は一人でいる時とは別人になるらしいです。・・・うまいですね。


総合評価(S・A・B・C・D・Eの6段階評価):A
posted by taka at 20:29| Comment(2) | TrackBack(1) | 伊坂 幸太郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする